☆X線応力計測法など各種測定方法の種類と特徴、実計測時の注意点、計測値の評価、課題などを詳細に解説する

残留応力の基礎と測定・評価の要点【LIVE配信】
~切断法、穿孔法、DHD法、Ring Core法、X線応力測定法・・etc.~

Zoomを使ったWEBセミナーです。在宅、会社にいながらセミナーを受けられます。

セミナー概要
略称
残留応力測定【WEBセミナー】
セミナーNo.
240529
開催日時
2024年05月17日(金) 10:30~16:30
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
講師
中代技術士事務所 所長 中代 雅士 氏

1975年に石川島播磨重工業(株)(現 (株)IHI)に入社、22年間勤務。連続鋳造設備、圧延機等の基本設計担当後、技術研究所に異動し高温機器の設計基準、耐熱鋼の研究、高温部材の寿命評価・検査技術等の研究開発に従事。1997年に石川島検査計測(株)(現 (株)IHI検査計測)に出向、22年間勤務。材料試験、特殊材料の機械試験、損傷調査、部材の健全性評価、非破壊検査技術の開発、経年部材の健全性評価、余寿命評価等の実工事担当や非破壊検査技術の開発に従事。2019年同社退職後、中代技術士事務所を開所し、現在に至る。
【資格】
博士(工学)、技術士(金属・機械・総合監理部門)、一般計量士、環境計量士(騒音・振動関係)

三上技術士事務所 所長 三上 隆男 氏

1972年に石川島播磨重工業(株)(現 (株)IHI)に入社、27年間勤務。 船舶設計、ターボ機械(ターボチャージャ,ガスタービン,ジェットエンジンなど)の回転強度の研究、ファインセラミックスの研究開発、セラミックガスタービンの研究開発等に従事。1999年に石川島検査計測(株)(現 (株)IHI検査計測)に出向、20年間勤務。光ファイバ変位センサによる構造物のヘルスモニタリングの研究、機械の応力/振動計測、残留応力測定法などに関する研究に従事。この間、明星大学理工学部の非常勤講師(2013年~2020年)を兼務。2020年同社退職後、三上技術士事務所を開所し、現在に至る。
【資格】
博士(工学)、技術士(機械部門)、一般計量士、環境計量士(騒音・振動関係)、JSNDIひずみ測定レベル3
価格
非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円)
会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
学生:  55,000円 (本体価格:50,000円)
価格関連備考
会員の方あるいは申込時に会員登録される方は、受講料が1名55,000円(税込)から
 ・1名49,500円(税込)に割引になります。
 ・2名申込の場合は計55,000円(2人目無料)になります。両名の会員登録が必要です。
 ・10名以上で申込される場合は大口割引がございます。
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  ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
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講座の内容
趣旨
 高性能工業材料の技術開発はめざましく、従来の金属材料から多種多様な材料が実用化されており、また製造技術、物性値の計測技術も進歩している。一方、材料が高強度になるほど、部材の残留応力(内部応力)も大きくなるので、残留応力の評価・管理はますます重要になっている。残留応力は、部材内部に残存している応力である。機械設計時には、使用時の負荷応力を主体とした強度設計が主体となり、残留応力の存在はあまり考慮しない。しかし、この残留応力が損傷要因となって、しばし不具合が発生している。一方、機械構成部品、特にバネ、軸受、ネジ、歯車等の機械要素には積極的に残留応力を活用しており、品質管理はこの残留応力導入の管理といっても過言ではない。部品の寿命、耐久性はこの残留応力値で大きく変化する。残留応力の管理値は、部品メーカのノウハウであり、一切公開されていない。また、残留応力の計測方法も非公開な場合が多い。残留応力を計測、評価することは製造現場では重要な技術であるとともに、対象製品に最適な残留応力計測手法が研究・開発されており、実用化されている。さらに、最近では小型X線応力計測装置が実用化されており、タンク、配管、橋梁、鉄道などの大型インフラ設備に対して、現地で実応力負荷計測にも採用されつつある。
 残留応力の計測には、部材を細かく切断して内部応力を解放する破壊試験法、ひずみゲージ近傍に穿孔して局部的にひずみ解放する準非破壊試験法、X線、中性子などの放射線回折による結晶格子間隔変化を計測する方法、磁性変化、音速などの物性値変化による応力計測法等の非破壊試験法が実用化されている。
 本講習会では、この残留応力技術の基礎、種々の計測方法と注意点、評価・有効活用と不具合事例などを残留応力技術の全般を紹介し、残留応力の課題について実践的に対応できることを目標とする。このような残留応力の一般的な技術背景、個々の計測方法について紹介、実計測時の注意点、計測値の評価、課題などを詳細に紹介する。
プログラム

1.残留応力の基礎と背景
 1-1 残留応力とは
 1-2 残留応力の管理と運用
 1-3 FEMなど数値解析による手法との比較

2.材料力学の基礎とひずみ計測法
 2-1 ひずみの定義
 2-2 応力の定義
 2-3 応力とひずみの関係
 2-4 弾性変形と塑性変形の関係
 2-5 熱膨張による変形
 2-6 疲労
 2-7 弾性破壊に関する種々の仮説
 2-8 ひずみ・応力の計測方法

3.X線応力計測法とその他非破壊計測法
 3-1 X線による応力計測方法の原理と実施例
  (1) X線による応力計測方法の原理
  (2) X線による計測方法の特徴(BraggのX線回折)
  (3) X線応力測定法(sin2ψ法)の原理
  (4) X線計測方法(sin2ψ法)の実施例と計測時の注意点
  (5) 最近のX線計測装置(cosα法)の特徴と有効性
 3-2 その他の残留応力非破壊計測方法
  (1) 放射光、中性子による応力計測法
  (2) その他材料特性による応力計測法 
     ・磁気特性利用(磁気特性とバルクハウゼンノイズの利用)
     ・音弾性利用
     ・光干渉縞模様利用
     ・硬さ変化利用
     ・高分子材料の場合

4.応力解放法による残留応力の計測法
 4-1  残留応力の定義
 4-2  各種測定方法と測定深さ
 4-3  応力解放法による残留応力測定
  (1) 切断法 (Sectioning) 
  (2) 穿孔法 (Hole Drilling) 
  (3) DHD法 (Deep-Hole Drilling)  
  (4) その他の方法
     ・Ring Core法
     ・Slitting法
     ・Contour法 

5.残留応力の利用と損傷事例とその対策
 5-1 残留応力の利用方法
 5-2 残留応力による損傷事例と損傷の対策(応力除去方法など)

6.まとめ

 【質疑応答】

キーワード
残留応力,内部応力,機械,金属,計測,評価,品質管理,セミナー
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