2025年10月28日(火)
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人工光合成、水分解のための光触媒反応の基礎、応用例や研究動向を学びたい方。
初心者、経験者は問いません。
技術的な内容については、高校レベルの化学の基礎知識があると理解がスムーズです。
ただし、人工光合成の意義や社会的動向に関する内容は、専門知識がなくてもご参加いただけます。
(1) 人工光合成、光触媒の基礎・応用や研究動向を理解することができる。
(2) 人工光合成による水素製造や二酸化炭素の資源化に関する論文、特許、実験結果を正しく評価できるようになる。
カーボンニュートラルの実現、さらには資源・エネルギー・環境問題の解決に向けた科学技術として、人工光合成が注目されています。近年では、政府関係の発表やマスコミでも、たびたび取り上げられるようになってきました。代表的な人工光合成の例としては、「水からグリーン水素を製造する」や、「水を水素源として二酸化炭素を資源化する反応」が挙げられます。この人工光合成技術の中でも、簡便かつ低コストが期待される「光触媒を用いた技術開発」が望まれています。光触媒を用いた人工光合成は、世界中で50年以上にわたり研究が続けられてきました。
本セミナーでは、これまでにどのような研究がなされてきたのか、どこに課題があったのか、現在はどのような状況にあるのか、そして今後どのような取り組みが必要なのかを、正しく理解することを目的としています。また、光触媒を用いた水分解の原理といった基礎的な内容から、具体的な水分解光触媒系までを紹介します。
これらを学ぶことにより、人工光合成研究の裾野がさらに広がり、新たな産業創成へとつながることを期待します。
1.人工光合成研究の背景
1-1 人工光合成とは、その意義と重要性
1-2 クリーンエネルギーおよび化学工業における基幹物質としての水素
1-3 水から水素を作ることの重要性
1-4 光触媒を用いた水分解研究の歴史
1-5 国内外の動向
1-6 ソーラー水分解水素製造最前線
2.光触媒を理解するための基礎
2-1 バンド構造、電気化学の復習
2-2 半導体光触媒を用いた水分解の原理・反応スキーム
2-3 実験方法(合成法、キャラクタリゼーション 、活性評価装置)
2-4 性能評価における留意するべきポイント
3.人工光合成光触媒の実際 (ケーススタディー:各種材料や測定法を学ぶ)
3-1 金属酸化物および硫化物を用いた水分解光触媒系の具体例の紹介
3-2 今後の課題
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