☆高分子の絶縁材料は、電圧が高くなると「部分放電」や「トリー」などの現象で劣化が進み、破壊に至ることがあります。
本セミナーでは、誘電特性や破壊の仕組みを基礎からやさしく解説します。
はじめて学ぶ方でも、絶縁劣化の原因と評価のポイントがしっかり理解できます。
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1.はじめに -基本的な物理現象の理解の大切さ-
1-1 気体の絶縁破壊理論は固体を考える時にも大切
1-2 液体・固体中への電荷の供給
1-3 絶縁での弱点
2. 高分子材料の誘電特性
2-1 誘電率及び誘電損率の周波数特性
2-2 電子分極と原子分極
2-3 配向分極
2-4 緩和時間の分布
2-5 高分子の分子構造と誘電特性
2-6 複合体の誘電特性
3.高分子絶縁材料の電気伝導特性
3-1 イオン伝導
3-2 電子性伝導
4.高分子絶縁材料の短時間破壊のメカニズム
4-1 高分子の絶縁破壊
4-2 電子的破壊
4-3 熱破壊
4-4 機械的破壊
5.高い電圧を用いるところでの高分子材料
5-1 電力ケーブル
5-2 電力機器
5-3 EV/HEV
(1) EV/HEVでの電圧波形
(2) 耐インバーターサージ性エナメル線
(3) 絶縁劣化対策としての誘電率の役割
(4) 高PDIV化のための低誘電率エナメル電線
6.高分子絶縁材料の長時間破壊とフィラーの効果
6-1 高分子材料の劣化現象
6-2 部分放電とトリー
6-3 部分放電特性の評価
6-4 V-t特性
6-5 フィラーの効果
6-6 フィラー/高分子界面の影響
6-7 フィラーによるトリー劣化抑制
(1) 分解吸熱フィラー
(2) 高熱伝導性フィラー
7.まとめ、質疑応答