~高信頼性接着を達成するための「具体的手法」と「考え方」~

接着の強度、耐久性、信頼性・品質に影響する諸因子とその最適化法および 寿命推定法、設計法
○ 接着部の必要強度を簡易に求める 原賀式 『Cv接着設計法』
○ 接着部の 耐久性評価で注意 すべきことは?
○ 接着/接着劣化のメカニズム 、接着特性の具体的向上策を速習
○ 接着耐久性の 長期寿命予測の鉄則 を学べる!

ばらつきが多い接着強度をどう扱い、最低強度を求め、設計強度を考えるか?
寿命推定の具体的手法、劣化・安全率等の考慮から高信頼性接着を達成するために

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セミナー概要
略称
接着最適化・寿命推定
セミナーNo.
st161214
開催日時
2016年12月16日(金) 10:00~17:00
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
きゅりあん 5F 第4講習室
価格
非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円)
会員:  52,250円 (本体価格:47,500円)
学生:  55,000円 (本体価格:50,000円)
価格関連備考
54,000円 (会員受講料 51,300円)
定価:本体50,000円+税4,000円
会員:本体47,500円+税3,800円
【2名同時申込みで1名分無料(1名あたり定価半額の27,000円)】
  ※2名様とも会員登録をしていただいた場合に限ります。
  ※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
  ※3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で追加受講できます。
  ※受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
特典
原賀先生著書
「高信頼性を引き出す接着設計技術 -基礎から耐久性、寿命、安全率評価まで-」が1冊セット!
備考
※資料・昼食付
講座の内容
習得できる知識
本セミナーでは、接着剤を使う立場での疑問点や課題、解決策、目標値を論理的に体系付けてわかりやすく説明するので、「単なる基礎知識の習得」ではなく、「高信頼性接着を達成するための具体的手法と考え方」を習得することができます。これから接着に携わる初心者から、品質・機能を追求されるベテラン技術者まで、それぞれのレベル、目的にマッチした「考え方」を習得できます。
趣旨
 接着強度を高くするだけでは耐久性や信頼性・品質を向上させることはできない。
接着部の破壊で最も多いのは接着界面での破壊であるが、界面破壊は最悪であり、接着界面での密着性を向上させて凝集破壊を達成させることが耐久性、信頼性・品質向上の基本である。
 また、接着強度はばらつきが大きな接合法であるため、平均値で考えてはならず、統計的扱いによって最低強度を求めることも重要である。さらに、破断強度を設計強度として用いることはできず、設計に用いることができる設計許容強度を知ることも必要である。
 本講座では、接着の強度、耐久性、信頼性・品質に影響する多くの要因を説明し、諸要因の最適化法を示す。また、長期劣化の寿命推定の具体的手法、想定不良率・ばらつき・劣化・内部破壊・安全率・接着部に加わる力を考慮して必要な継手強度を簡易に求める接着設計法について説明する。
プログラム

1. 接着不良を未然に防ぎ信頼性の高い接着を行うための基礎知識
 1.1 高信頼性接着の基本条件-開発段階で達成すべき目標値-
  1.1.1 「高信頼性接着」とは
  1.1.2 開発段階で達成すべき目標値
   1.1.2.1 接着部の破壊状態-凝集破壊率―
   1.1.2.2 接着強度のばらつき-変動係数-
 1.2 接着のメカニズムと接着特性の向上策
   1.2.1 接着の過程
   1.2.2 分子間力、水素結合
   1.2.3 表面張力―簡単な測定法と必要値―
   1.2.4 表面張力を高くする表面改質法と注意点
   1.2.5 プライマー、カップリング剤処理と注意点
   1.2.6 表面粗面化の問題点
   1.2.7 内部応力(硬化収縮応力、熱収縮応力)の発生と低減策
   1.2.8 結合強度を低下させる要因(まとめ)-接着の脆弱点-

2.接着劣化のメカニズムと評価のポイント
 2.1 劣化の要因とメカニズム
  2.1.1 熱劣化
  2.1.2 冷熱繰返し
  2.1.3 水分劣化
  2.1.4 クリープ
 2.2 耐久性評価の落とし穴
  2.2.1 水分劣化における接着部の形状・寸法の影響
  2.2.2 細長い接着部における接着部の幅と水分劣化の加速倍率
  2.2.3 致命的損傷と非致命的損傷の見極め方
  2.2.4 応力と水分の複合による劣化の加速

3.接着耐久性の長期寿命予測法
 3.1 寿命予測の鉄則
 3.2 長期熱劣化の予測法
  3.2.1 アレニウス法
 3.3 長期水分劣化の予測法
  3.3.1 アレニウス法
  3.3.2 吸水率分布からの予測法
 3.4 長期屋外暴露劣化の予測法
  3.4.1 アレニウス法と乾燥回復性からの予測法
 3.5 クリープ耐久性の予測法
  3.5.1 温度-時間換算による方法
  3.5.2 Larson-Miller法
 3.6 疲労耐久性の予測法

4.ばらつき、劣化、内部破壊を考慮して接着部の必要強度を
  簡易に求めるための原賀式 『Cv接着設計法』

 4.1 接着の品質設計の特異性と重要性
 4.2 品質作り込みのために必要な予備知識
  4.2.1 発生不良率
  4.2.2 許容不良率
  4.2.3 工程能力指数と信頼性指数
  4.2.4 ばらつき係数と変動係数
  4.2.5 内部破壊係数
  4.2.6 劣化による強度の低下とばらつきの増加率
 4.3 原賀式『Cv接着設計法』
  4.3.1 原賀式『Cv接着設計法』 とは
  4.3.2 初期の変動係数Cvをどのくらいに抑える必要があるかを求める
  4.3.3 信頼性指数,許容不良率,ばらつき係数,変動係数の関係
  4.3.4 初期の平均強度は接着部に加わる最大力の何倍必要かを求める
  4.3.5 ばらつき、内部破壊、劣化、安全率を考慮した初期必要平均強度の設計式

5.接着トラブルに繋がる諸因子とトラブル防止の勘どころ
  5.1 接着剤、粘着剤の硬さ、伸び
  5.2 接着剤、粘着剤の粘弾性特性
  5.3 接着層の厚さ
  5.4 加圧における接着欠陥の発生と対策
  5.5 気泡を巻き込まない接着剤の塗布パターン
  5.6 勘合接着における内部応力
  5.7 接着剤の硬化収縮応力、冷却時熱応力による部品の変形
  5.8 短時間硬化による部品の歪み-粘弾性と応力緩和-
  5.9 被着材自体の引張り強度とせん断接着強度
  5.10 亜鉛めっき鋼板の接着での注意点
  5.11 周囲にはみ出し部がない部分での塗布、硬化の確認方法

□ 質疑応答・名刺交換 □

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