紹介事例を増やして再開講!
特許において"先んずれば人を制す"は必ずしも成り立つわけではない!?
後発企業が取るべき特許戦略、後発だからこそ取りうる事業参入戦略を徹底解説

後発でも勝つための知的財産・事業参入戦略
先行企業が構築した特許網を打破するための最善手を考える

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セミナー概要
略称
知的財産
セミナーNo.
st200115
開催日時
2020年01月29日(水) 10:30~16:30
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
きゅりあん 5F 第2講習室
価格
非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
会員:  47,020円 (本体価格:42,745円)
学生:  49,500円 (本体価格:45,000円)
価格関連備考
49,500円 ( 会員受講料 47,020円 )
定価:本体45,000円+税4,500円
会員:本体42,750円+税4,270円

【2名同時申込みで1名分無料!(1名あたり定価半額の24,750円)】
※2名様とも会員登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価の半額で追加受講できます。
※受講券、請求書は、代表者に郵送いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。
備考
資料・昼食付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※講義中のパソコン使用はキーボードの打音などでご遠慮いただく場合がございます。
講座の内容
趣旨
 企業間競争においては、魅力的な画期的商品を開発すると同時に、企業間競争を回避するのに有効な事業への参入障壁構築をめざす知的財産戦略が議論されることが多い。しかしながら、企業にとっては、先行する立場を常に確保するのは容易なことではない。そこで、事業開発意欲があるにもかかわらず、後発の立場に置かれた際に、企業はどのような特許出願戦略を採るべきかを考えてみたい。

 後発は先行の築いた事業状況を前もって把握できるので、事業参入は容易なはずだが、参入障壁となる特許網の存在によって阻まれてしまう場合も多い。しかしながら、新商品のヒットや新サービスの普及は、先行にとっては事業開発の成功ではなく、企業間競争の始まりであり、特許もそれを防ぐ決め手にならないことがあるのは皆様がご存知の通りである。

 このような現実を踏まえ、本セミナーでは、企業にとっての知財戦略を俯瞰したのち、
 ・先ず、先行企業が取り組むと推察される特許出願戦略を具体的に紹介する
 ・次に、後発企業が対抗策として採るべき特許出願戦略について具体的に述べる

 これら相反する二つの立場から議論を進めた特許出願戦略こそが、自社の置かれた立場に適した特許出願戦略を熟慮する際に最も役立つものなのだ。さらには、後発企業の先行企業に対する対抗事例も紹介する。先行あるいは後発のいずれの立場にあろうとも、本セミナーの内容を理解いただき、自社の事業開発推進に役立つ、事業参入・知的財産戦略の立案と具体的な取り組みを実現していただければ幸いである。
プログラム
1.はじめに
 1.1 貴社はどちらで事業参入? ~掌握市場・顧客向け v. 自社製品・技術の展開
 1.2 企業経営:意思決定のプロセス
 1.3 事業開発戦略の指針 ~先行 v. 後発
  事例)事業開発 ~先行 v. 後発

2.企業と知的財産
 2.1 企業活動における知的財産
 2.2 企業における特許の役割 ~20年後の将来までを意識
 2.3 知的財産権:「技術進化の方向性」まで支配可能!
  事例)トヨタFCV関連特許:条件付き期間限定無償開放
 2.4 Patent:企業におけるInnovationの源泉

3.先行企業:どう取り組んでいるのか?
 3.1 技術だけでは企業間競争に勝てない!
 3.2 特許の価値と強みを維持する工夫
 3.3 事業を支えているのは「改良発明」
  事例)特許を他社参入障壁に活用!
 3.4 特許で自社技術を守る仕組み
 3.5 特許出願戦略 ~先行 v. 後発
  事例)自社技術をどう守る?
  事例)特許出願すべきか否か? ~判断基準
  参考)ノウハウをどう扱うべきか?
 3.6    「企業が保有すべき特許件数」の目安 ~事例に学ぶ
  事例)知財交渉:特許の質だけでなく、量も問われる
 3.7 知的財産の役割に変化が起こっている!
  事例)「知財権ミックス戦略」の登場 ~Apple v. Samsung
  事例)特許の無償公開 ~無償公開といえども、ライセンス条件の見極めが必要
   Tesla:2014年 EV特許約200件(CEOメッセージのみ⇒契約は不要)
   トヨタ自動車:2015年 燃料電池関連特許(期限付き個別契約)
   トヨタ自動車:2019年 燃料電池特許とHV特許
   ダイキン:2015年 冷媒HFC32(R32)(個別契約)
   ダイキン:2019年 冷媒HFC-32(R32)(権利不行使誓約書を公開)

4.事業参入機会はないのか?
 4.1 先行企業:弱みはどこに潜むか?
 4.2 医薬品業界:後発にも勝機あり!
 4.3 バイオ医薬品業界:ICT業界に学ぶべき!
 4.4 バイオ医薬品:知的財産戦略の基本指針は?
 4.5 飲料業界:異業種は異なる発想で事業参入
 4.6 飲料業界:既存企業も反撃
 4.7 飲料業界:既存企業の対抗特許出願戦略は?
 4.8 ICT分野:特許権の価値が希釈化
 4.9 ICT分野:特許はさらなる藪状態に!
 4.10 素材業界:炭素繊維の場合は?
  事例)特許で先行した米国勢の事業撤退

5.特許情報を活用したビジネスモデルデザイン
 5.1 ビジネスモデルデザイン ~特許情報を活用
 5.2 特許情報をビジネス情報源にする読み方
 5.3 特許情報分析:「3×3シート」を活用
 5.4 「3×3シート」で競合との競争力を比較
 5.5 特許明細書:効率的な読み解き方
  参考)コンセプト提示:意思決定者に投資を促す
 5.6 「ビジネスモデルキャンバス」を活用
 5.7 ビジネスモデルデザイン v. 特許情報
 5.8 「求められているもの」を「形にする」

6.勝つ:特許情報ベースの戦略的発想
 6.1 発明視点からみた、特許明細書の4要素
 6.2 発明創出法:特許明細書から学ぶ
 6.3 課題解決手段:新たな技術課題を内在
 6.4 新たな技術課題に相当するか否か? ~判定法
 6.5 新規性と進歩性:主張方法は? ~新たな技術課題の発掘
  事例)炭素繊維(CFRP、CFRTP):金属との接着
  事例)セルロースナノファイバー:ゴムとの配合
 6.6 進歩性:「非容易想到性」と理解すべき!
 6.7 進歩性の主張方法:従来技術との距離
  事例)セルロースナノファイバー:みなし取下特許を乗り越え
  事例)固体電池:新たな特性クレームで先願特許を乗り越え

7.勝つ:既存製品ベースの戦略的発想
 7.1 既存製品の特許情報を再発明に活用 ~先行:ニーズ発掘 v. 後発:ニーズ対応
  事例)ソニー「ウオークマン」:使用料支払い特許を乗り越え
  事例)トヨタ「ハイブリッド車」:使用料支払い特許を乗り越え
  事例)セルロースナノファイバー:みなし取下特許を乗り越え
 7.2 発明の多くは「再発明」
 7.3 再発明で、時代への適合をめざす
 7.4 「素材企業」のもつべき知的財産戦略
  事例)高付加価値品に展開 ~用途発明の機会に
  事例)素材企業各社が「コンセプトカー」つくりへ
 7.5 「部品企業」のもつべき知的財産戦略
  事例)「ビジネス発想特許」で、事業を守る
 7.6 「最終製品企業」のもつべき知的財産戦略
  事例)最終製品企業の嫌がる材料特許
 7.7 サービス提供企業のビジネスモデルデザイン
 参考)コマツ:ICT機能搭載建機で、データ利活用に展開

8.勝てる特許出願戦略
 8.1 後発で勝てる特許出願戦略とは?
 8.2 先行特許への戦略的対抗策
  事例)事業戦略と出願戦略の連携
 8.3 「先行特許網の傘下」に食い込め!
  事例)ガラス基板:ベストモードを数値限定クレーム化
 8.4 数値限定特許の活用:リスクも伴う!
 8.5 数値限定特許の要諦
  参考) 数値限定特許:特許係争事例
 8.6 「先行企業とは無縁の代替技術」を手にする!
 8.7 「先行特許網傘下の特許」を多数出願!

9.後発で勝つための特許情報を活用した発明創出法
 9.1 「後発企業の強み」は何か?
 9.2 「後発企業の強み」をどう活かす?
 9.3 発明創出法:特許情報を活用
  参考)「特許のネタ」の探し方
 9.4 「発明の種」は特許情報にある!
 9.5 特許出願の要諦
 9.6 特許明細書の要諦
 9.7 特許権獲得につながる発明創出方法
 9.8 「発明メモ」を描いてみよう!
 9.9 「発明メモ」を描く意義は?
 9.10 「発明メモ」のできあがり!

10.まとめ ~後発で勝つためには・・・
 参考)Canon:知財への取り組み
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