【アーカイブ配信付き】

添加剤の選び方・使い方による各種機能性のトレードオフの関係に悩まされていませんか?
耐衝撃性改良剤や結晶化促進剤にマルチ機能改質剤など、具体的な添加剤の選択・配合設計指針を
近年注目される次世代バイオプラスチックのポリ乳酸を事例に、成形加工分野毎に分かり易く解説★

プラスチック用添加剤の正しい選択と配合設計による高性能化【WEBセミナー】
-次世代バイオプラスチックのポリ乳酸を代表例として-

※受付を終了しました。最新のセミナーはこちら

セミナー概要
略称
プラスチック用添加剤【WEBセミナー】
セミナーNo.
st220808
開催日時
2022年08月09日(火) 10:00~17:00
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
価格
非会員:  39,600円 (本体価格:36,000円)
会員:  37,620円 (本体価格:34,200円)
学生:  39,600円 (本体価格:36,000円)
価格関連備考
定 価 :1名につき 39,600円(税込)
会員価格:1名につき 37,620円 2名の場合 49,500円、3名の場合 74,250円(税込)

※上記会員価格は受講者全員の会員登録が必須となります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※他の割引は併用できません。
※セミナー請求書は代表者のメールアドレスにPDFデータを添付しお送りいたします。
特典
アーカイブ(見逃し)配信付き:
 視聴期間:終了翌営業日から7日間[8/10~8/16]予定
 ※アーカイブは原則として編集は行いません
 ※視聴準備が整い次第、視聴開始のメールご連絡をいたします。
備考
※資料付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

【ライブ配信(Zoom使用)セミナー】
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
・お申し込み後、接続確認用URL(https://zoom.us/test)にアクセスして接続できるか等ご確認下さい。
・後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
講座の内容
受講対象・レベル
・ポリ乳酸の基本特性(強度、弾性率、Tg)を維持しながら耐衝撃性を向上させる方法
・ポリ乳酸の耐熱性を向上させる結晶化促進剤とその選択・配合設計指針
・ポリ乳酸の耐熱性と耐衝撃性を同時に向上させるマルチ機能改質剤の分子設計
趣旨
 一般的に高分子はニートレジンのままでは最終製品の要求性能を満足させることは困難で、各種添加剤が適宜選択・配合設計されるのが通例である。しかるに、例えばポリ乳酸に耐衝撃性を付与するために主剤との相溶性に優れる可塑剤を用いると、耐衝撃性は向上しても強度・弾性率は半減しTgも室温以下に低下する。また、耐熱性を向上させるために結晶化を促進する造核剤を添加すると、耐熱性は向上しても耐衝撃性は逆に低下することが知られている。
 本セミナーでは上記課題を解決する具体的な添加剤の選択・配合設計指針を成形加工分野毎に分かり易く解説する。とりわけ、プラスチック用添加剤のニューフロンティアとして分子内に相反する基を有する高分子界面活性剤としてのマルチ機能改質剤や、次世代バイオプラとして一躍脚光を浴びているポリ乳酸の最新技術・製品動向についても論及する。
プログラム

1.次世代バイオプラスチックとしてのポリ乳酸
 1.1 地球環境・資源・廃棄物問題と生分解性プラスチック
  1) 20世紀の石油を原料とする合成高分子化学工業が内包するパラドックス
  2) 海洋プラスチック汚染問題の正しい理解と解決策
  3) 自然界の真のリサイクルシステムとしての物質循環(炭素循環)へのリンク
 1.2 ポリ乳酸の基本特性
  1) 脂肪族ポリエステル樹脂…融点Tm:130~190℃、ガラス転移温度Tg:58℃
  2) 植物由来生分解性プラスチック(生分解性バイオマスプラ)
   ① バイオマス由来で地球温暖化に関与しない(carbon-neutral)
   ② 自然環境(土壌、海水・淡水)下での完全生分解性(biodegradable)
   ③ 使用後の再資源化(bio-recycle)
    ・好気性発酵による堆肥化可能(compostable)
    ・嫌気性メタン発酵による生ごみ発電(garbage power generation)可能
   ④ 分解制御機構内包…短期使用から長期耐久性構造材料まで
  3) 安全・食品衛生性と抗菌・防カビ性
 1.3 ポリ乳酸レジンメーカー
  1) ニートレジン…ネイチャーワークス、トタル・コービオン、豊原集団他
  2) コンパウンドレジン(高性能・高機能化PLA)…テラマック®/ユニチカ

2.耐衝撃性改良剤の選択と配合設計
 2.1 耐衝撃性改良剤の分類と作用機序 
 2.2 タイプAが内包する問題点
  1) 主剤ポリマーの基本特性(強度、弾性率、Tg)の低下、喪失
  2) 成形品の室温放置下(二次結晶化)における物性並びに形状の経時変化
 2.3 タイプB(本命)…主剤ポリマーの基本特性維持
 2.4 ポリ乳酸成形品の耐衝撃性の現状到達レベル
  1) 電気・電子機器筐体、部品…9.6 kJ/cm2(シャルピー衝撃強度)
  2) シート成形品…落球法(100gの重りを50㎝の高さから)

3.結晶化促進剤の選択と配合設計
 3.1 ポリ乳酸の結晶化挙動の解析
  1) 高分子の古典的結晶化理論
  2) 成形加工工程における結晶化の分類
   ① Melt Crystallization ② Cold Crystallization
  3) DSCによる等温結晶化挙動の解析…結晶化速度パラメータの算出
 3.2 ポリ乳酸の結晶化速度に影響を及ぼす因子
  1) 一次構造…PLAのD体共重合比XD(%D)
  2) 分子量
  3) 造核剤や結晶化促進剤(架橋剤、可塑剤、マルチ機能改質剤)→後述
 3.3 結晶化速度が遅い場合に顕在化する問題点
  1) 耐熱性
  2) 寸法安定性(熱収縮率、経時変化)
  3) 成形加工性(成形サイクル)
 3.4 結晶化促進剤の分類
  1) 造核剤…結晶核形成促進作用
   ① 固体分散型 ② 溶解型(透明耐熱性) ③ 架橋剤
  2) 結晶成長促進剤
  3)マルチ機能改質剤…結晶核形成と結晶成長促進(後述)
 3.5 成形加工分野別結晶化促進剤の選択指針…成形時の溶融張力必要性の有無
 3.6 ポリ乳酸成形品の耐熱性の現状到達レベル
  1) 電気・電子機器筐体、部品…低荷重下(0.45MPa)150 ℃
  2) 電子レンジ加熱可能…120~130℃ x 5分
  3) 熱湯注入可能…95~100℃

4.マルチ機能改質剤の分子設計と作用機構
 4.1 ポリグリセリン脂肪酸エステル(PGFE)…高分子界面活性剤
 4.2 PGFEの分子設計…重合度、エステル化度、脂肪酸C数
 4.3 マルチ機能改質剤(PGFE)と作用機構
  1) 結晶化促進剤…結晶核形成(造核)と結晶成長の双方に効果的
  2) 耐衝撃性改良剤…耐熱性と耐衝撃性の同時改良
  3) 流動性改良剤…薄肉射出成形 

5.ポリ乳酸の成形加工と製品・市場開発動向
 5.1 成形加工性の物理的意味と支配的因子
  1) 溶融押出過程…溶融粘度、溶融張力の分子量依存性
  2) 冷却固化過程…Tg又は結晶化速度(冷却速度、変形速度依存性)
 5.2 成形加工性改良剤
  1) 溶融粘度、溶融張力調整剤
  2) 結晶化促進剤…造核剤、可塑剤、高分子界面活性剤
 5.3 成形加工法…押出成形、射出成形、真空・圧空成形、発泡成形、ブロー成形
 5.4 ポリ乳酸製品・市場開発動向…豊富な製品写真で紹介
  1)農林・園芸・土木・水産資材
  2)食品容器・包装資材(短期使用・使い捨て材料)
  3)生活雑貨
  4)産業資材(長期耐久性構造材料)


□質疑応答□

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