バイオ燃料をはじめ、プラスチック・食品・化粧品素材など、様々な産業利用が期待されている微細藻類。
微細藻類ビジネスの現状と問題点から、培養・成分回収・分離・抽出技術とそのポイント、ユーグレナ・クロレラ・ヘマトコッカス・ラビリンチュラといった各微細藻類の特徴・培養・応用例、事業化における課題や脱炭素化に向けた利用における技術的ハードル、アカデミアとの共同研究のポイント、今後の可能性などについて解説します。
1.はじめに
1.1 微細藻類の基礎知識
1.2 微細藻類ビジネスの現状
1.3 微細藻類ビジネスの問題点
2.微細藻類の培養・生産プロセス技術
2.1 微細藻類の培養技術
2.1.1 微細藻類培養の基本プロセス
2.1.2 大量培養
2.2 微細藻類の成分回収・分離・抽出技術
2.2.1 微細藻類の成分回収・分離・抽出技術とそのポイント
3.微細藻類の実用化例
3.1 ユーグレナ
3.1.1 ユーグレナの生理生態学
3.1.2 飼料としてのユーグレナ 水産飼料としての利用
3.1.3 食品としての利用
・高血圧自然発症ラットに対する影響
・貝毒の低減
・ニワトリに対する影響
3.1.4 パラミロンの利用
・化粧品素材
・バイオプラスチックの開発
・ナノファイバーとしての利用
3.1.5 今後の利用の課題
3.2 クロレラ
3.2.1 クロレラの培養
3.2.2 DHA強化クロレラ
3.2.3 GABA強化クロレラ
3.3 ヘマトコッカス
3.3.1 ヘマトコッカスの培養
3.3.2 アスタキサンチン生産
3.3.3 アスタキサンチンの機能特性
3.4 ラビリンチュラ
3.4.1 ラビリンチュラの生理生態学
3.4.2 DHA生産の現状
3.4.3 DHAの代謝経路
3.4.4 分子育種の例
3.4.5 脂肪酸組成のバリエーション
3.4.6 培養のスケールアップと高密度培養
3.4.7 バイオ燃料生産
・ペントース資化性株の分離と育種
・キシロース資化性株のメタボローム解析
・高濃度グリセロール資化性株の分離と培養特性
・ラビリンチュラオイルでジェット機が飛ぶ
・今後の展開:脂質メディエーターの発見
・アスタキサンチン高生産株
4.終わりに
多様な微細藻類の産業利用にむけて-必要性と技術課題-
4.1 従属栄養性の利用
□ 質疑応答 □