※本セミナーはプログラムが変更になりました。(10/4更新)
内容変更に伴い、講演時間、受講料が変更になります
第1部 メタサーフェスの基礎と透過屈折板・反射板の設計法
13:00~14:20
電磁気学の基礎として、平面波の取り扱い、異種媒質間での境界条件、斜め入射・反射・透過、スネルの法則を復習した後、サブ波長サイズの構成要素からなるメタマテリアルおよびメタサーフェスの基礎について説明する。メタサーフェスによる透過屈折板および反射板の設計法、無反射ホイヘンスメタサーフェス、2軸異方性の単位構成要素からなるメタサーフェスによる偏波回転機能について解説する。
1. 電磁気学の基礎
2. 平面波
3. 異種媒質間での境界条件
4. 平面波の斜め入射・反射・透過とスネルの法則
5. 波動インピーダンスと無反射条件
6. 1次波源と2次波源
7. メタマテリアルとメタサーフェス
8. 透過屈折板および反射板の設計法
9. 無反射ホイヘンスメタサーフェス
10. 2軸異方性素子による偏波回転
第2部 Intelligent Reflecting Surface(IRS)/ Reconfigurable Intelligent Surface(RIS)の研究動向と課題
14:30~15:50
6G実現に向けた技術要素の一つとして注目を集めているIntelligent Reflecting Surface (IRS) に関する研究開発について紹介します。IRSを利用した新たな移動通信システムの実現に向けて世界中で様々な取り組みが成されており、本講演では具体的な研究開発事例を紹介しつつその重要性や実現に向けた課題などについてお話しします。
1. Intelligent Reflecting Surface (IRS) とは
2. 近年のIRS関連研究開発の動向
3. IRSを組み込んだ通信システム
4. IRSに関する研究開発事例紹介
4.1 IRSの配置最適化に関する検討
4.2 IRS制御オーバヘッド削減に関する検討
4.3 IRSのマルチユーザ対応に関する検討
4.4 60GHz帯対応IRS試作機を用いた通信実験による検証
5. まとめ~今後のIRS活用に向けた期待~
第3部 メタマテリアル層を用いた透明フレキシブル電波反射フィルムの開発と展望
16:00~17:00
5Gに用いられる高周波は直進性が高いため、アンテナ見通し外への通信で電波死角が生じる。一般的には、安定したリンクを形成するために基地局・アンテナ設、中継機、反射板を用いて電波死角エリア解消が図られる。我々は、電波を拡散反射する透明なメタマテリアルを用いて、電波死角エリアに5Gの電波を届ける透明フレキシブル反射フィルムを開発した。今回その基本的な特性に加えて、フレキシブル性 (可撓性) について紹介する。
1. 透明反射フィルムの電波反射特性
2. 透明反射フィルムを経由する伝搬路の双対性
3. フレキシブル性と反射特性
4. 屋外屋内における実証検証事例紹介
を通して展望を述べる。