経験豊富な3名の講師がロードマップの策定から活用事例や実際に進めるにあたってのポイントまでを幅広く解説する!

研究開発におけるロードマップの作成手法と活用事例
~未来予測手法「シナリオプランニング」の活用/戦略的ロードマップの作成/ステージゲートによる絞り込み等~

※3名の講師の講演順が変更になりました。詳細は下記のプログラム欄をご覧ください。

※受付を終了しました。最新のセミナーはこちら

セミナー概要
略称
ロードマップ
セミナーNo.
171182
開催日時
2017年11月20日(月) 10:30~16:00
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
開催場所
江東区文化センター 3F 第2研修室
価格
非会員:  50,906円 (本体価格:46,278円)
会員:  48,125円 (本体価格:43,750円)
学生:  11,000円 (本体価格:10,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
 ★1名様申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
 ★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。
学校関係者価格は、企業に在籍されている研究員の方には適用されません。

■ 会員登録とは? ⇒ よくある質問
定員
30名 ※満席になりましたら、締め切らせていただきます。早めにお申し込みください。
備考
昼食・資料付き
講座の内容
受講対象・レベル
・企業の経営企画部門、企業の知財部門等に所属されている方
・研究開発や事業部門の開発者、リーダー、企画推進の方
・研究開発部門や新規事業開発部門において、技術ロードマップ作成に取り組んでいる方
・研究開発テーマ設定におけるスコープが狭くなりがちで、もっと大きなトレンドを踏まえてテーマ検討をしたいと考えている技術者の方
 
趣旨
【第1部】
 ホンダの技術開発部門と研究開発部門でプロジェクトリーダー等を務めた経験から、ホンダにおけるロードマップに対する考え方と進め方について解説します。同様に、韓国サムスンSDIの役員として技術経営にあたった経験から、サムスンでのロードマップに対する考え方と進め方について解説します。この2社の対比だけでも大きな差異があり、企業文化と重ねて分析する意味があります。そこから成功につながった事例、失敗に終わった事例を紹介すると共に、失敗に至った根本的原因についでも理解を深めることができるでしょう。また、今後の自動車業界にとって大きなパラダイムシフトを引き起こす電動化と自動運転に対して、現状とロードマップの重要性についても明らかにします。
 
【第2部】
 グローバル競争の中で、生産財メーカーをはじめとした日本の製造業企業が採るべき戦略は概ね決まっているのではないだろうか。それは、グローバルで強みを発揮できる付加価値の高い製品や事業への集中である。
 集中することによってROE(株主資本利益率)やROA(総資産利益率)を高め投資余力を増し、さらに次のM&Aや研究開発を進めていく。集中する対象の製品・事業は、多くの日本企業にとって強みである、いわゆる『すりあわせ型製品』がよいだろう。市場規模が大きくても、『モジュール型製品』では人件費などでコスト優位の新興国企業には勝てない。安易に規模の大きいほうへ流れることなく、『すりあわせ型』が活かせる市場にフォーカスし、不況になったときにでも確実に利益を確保できるようにする。もしその市場の製品アーキテクチャが『すりあわせ型』から『モジュール型』に転換するトレンドがあれば、製品全体ではなくアーキテクチャ内の特定のモジュールや部品などに早めに転換することも考えなくてはならない。
 あるいはIoT(Internet of Things)のトレンドを踏まえると異業種と連携しつつ、付加価値の高い消耗品・サービスビジネスへの展開もある。利幅の薄い競争市場を巧みに避け、付加価値の高い製品・事業を多数揃えていくのである。
 このような戦略を実行していくには、将来のトレンドを見すえた大胆な発想が必要である。当然、M&Aを含む組織体制の変革やドラスティックな戦略転換の検討もしなくてはならない。しかも業績が悪化してからやむなく行うのではなく、業績好調のときから、つまり常に変革に取り組んでいなければならない。
 その前提となるのが、未来の市場や社会の変化をとらえることだ。自社を取り巻く事業環境がどのように変化し、それが自社にどのような影響を及ぼすのか、あるいは自社から環境にどのような影響を及ぼしうるのかについて考えておくことだ。もちろん不確実な未来を一義的に決めつけることはできない。そこでいくつかのパターンを想定し、それぞれの状況に応じた意思決定を予めシミュレーションしておくことが望ましい。すなわち、『未来シナリオ』の構築である。
 当セミナーでは、未来について考える手法である「シナリオプランニング」活用して、未来のシナリオを複数構想し、市場・製品・事業ロードマップを策定するための方法を紹介する。

【第3部】
 ムラテックでは10年前に手探りで「ロードマップ」の議論を始め、試行錯誤を続ける中で「ロードマップ」の導入を進めてきました。現在では「ロードマップ」は、部門の開発戦略の必須であるだけでなく、R&D/全事業部間の開発テーマを確認するために必要不可欠な存在となっています。また「ロードマップ」だけでなく、開発者の武器である「コア技術戦略」、カオスなマネジメントである「ステージゲート」が、相互に作用する形で全社横断的マネジメントが機能すると考えています。
 今回は、ムラテックにおけるロードマップの導入プロセスと運用、活用の実践事例を自身の経験を踏まえてご紹介させていただきます。この事例が少しでも皆様のご参考になれば幸いです。
 
プログラム

【第1部】10:30~12:00

「ホンダ、サムスンにおけるロードマップに対する考え方とその展開」
 名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授、エスペック(株) 上席顧問 佐藤 登 氏

1.ホンダの新事業における研究開発の歴史とその成果
 1.1 ホンダの成功事例とその背景
 1.2 ホンダの失敗事例とその分析
 1.3 ロードマップに対する考え方
2.サムスンの新事業における研究開発の歴史とその成果
 2.1 サムスンの成功事例とその背景
 2.2 サムスンの失敗事例とその分析
 2.3 ロードマップに対する考え方
3.企業戦略の差異に伴う明暗の事例
 3.1 事業モデル転換事例
 3.2 事業モデル拡大事例
 3.3 波に乗り遅れた事例
 3.4 慢心による破綻事例
4.技術経営力指標と重要性
5.自動車の電動化と自動運転
 5.1 ロードマップの国間差異
 5.2 今後の競争力分析と展望
≪質疑応答・名刺交換≫
 

【第2部】12:45~14:15

「市場・事業・製品・技術ロードマップ策定の具体的な進め方」
~中長期の事業環境の不確実性をとらえ、自社の強みを活かしたエコシステムを仕掛けて高収益・高利益を実現する!~
 (株)ニューチャーネットワークス 取締役 シニアコンサルタント 福島 彰一郎 氏

1.シナリオプランニングとは
 ・未来は読めないが、未来への感度を高める
 ・シナリオプランニングの事例
 ・シナリオプランニングによる未来起点での戦略構想とは
 ・シナリオプラニングのベネフィット ~市場変化への感度向上、不確実性への対応力向上、ネットワーク構築~
2.ロードマップとは
 ・事業環境は現状の延長線上にはない
 ・未来起点で当面の取り組み課題を考える
 ・ロードマップは、「市場-事業-製品-技術」を1セットで考える
 ・未来シナリオを複数想定し、どのシナリオでも勝つための戦略を考える
 ・ロードマップの社内運用ルールの検討
3.シナリオプランニングの基本的流れとポイント
 ・シナリオプランニングの基本的な流れ
   ステップ1.環境変動要因の抽出
   ステップ2.変動要因別のインパクト分析
   ステップ3.不確実性分析
   ステップ4.シナリオ構想
4.戦略コンセプト企画力を上げる
 ・ビジネスモデル、エコシステムとは ~ビジネス生態系を仕掛ける~
 ・製品アーキテクチャとエコシステム ~オープン&クローズド戦略~
 ・エコシステム事例 ~キンドル、アップル、ヘルスケアIoT~
(参考資料①)シナリオプランニングのワークショップの進め方
(参考資料②)ブレークスループロジェクト ~連続的成果創出により個と組織を変革する~
≪質疑応答・名刺交換≫
 

【第3部】 14:30~16:00

「ムラテックにおけるロードマップの導入プロセスと運用、活用の実践」
 村田機械(株) 研究開発本部 全社開発推進 シニアエキスパート 中尾 敬史 氏

1.ムラテックの紹介と全社開発マネジメントの構築
 1-1 ムラテックの紹介 
 1-2 全社横断的な開発体制の構築
2.ロードマップ導入プロセスと運用、活用の実践 
 2-1 ロードマップの本質と導入のポイント
 2-2 ロードマップ実践の為の仕組つくり
 2-3 コア(プラットフォーム)技術戦略
3.ステージゲートを活用した開発プロセス
 3-1 ステージゲートはカオスのマネジメント
 3-2 新規分野へのチャレンジと開発事例
4.人づくりが全て
 4-1 スペシャリスト人材の育成と強化
 4-2 チャレンジを是とする組織風土が不可欠
≪質疑応答・名刺交換≫
 
キーワード
ロードマップ,市場,製品,事業,技術,作成,策定,活用,導入,戦略,講座,研修,セミナー
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