オーガニックコスメの専門家が、オーガニックコスメ業界の現状から処方開発まで講演いたします!
【講演の趣旨、ポイント】 これまでの経験に基づきCOSMOS認証を受けるうえで化粧品開発における重要なポイント、陥りやすい失敗等の解説を行い、オーガニック化粧品業界の普及と今後の発展を目指す。 【習得できる知識】 ・COSMOS認証取得までのプロセス ・原料選定の考え方 ・オーガニック原料の正しい取扱い方法 ・処方作成時の注意点 ・オーガニック製品の製造管理
【プログラム】
1.COSMOS認証について
1-1 COSMOS基準の概要
1-2 COSMOSの原料規則
1-3 COSMOS認証の製品化ルール
2.COSMOS認証製品の原料選定と処方作成について
2-1 オーガニックに関わる原料について
2-1-1 芳香水
2-1-2 植物油脂
2-1-3 グリセリン
2-1-4 精油、エキス類
2-2 合成原料に代わる植物原料
2-3 製品における処方作成について
2-3-1 シャンプー
2-3-2 トリートメント
2-3-3 化粧水
2-3-4 乳液、クリーム
2-3-5 美容オイル
3.オーガニック化粧品の品質安定性を保つ技術
3-1 保存期限を延ばす工夫
3-1-1 原料
3-1-2 製造方法
3-1-3 処方
3-2 防腐剤について
3-2-1 防腐システム
3-2-2 防腐剤の選択
3-2-3 注意点
【講演の趣旨、ポイント】 現在、オーガニック食品については、ほぼ世界統一的な認証基準があります。それはIFOAM(国際有機農業運動連盟)が作ったものがベースになっています。しかしオーガニックコスメについては、様々な基準があり、世界統一基準はまだありません。比較的、よく知られている世界のコスメ認証団体としては、エコサート(フランス)、英国土壌協会(イギリス)、イチュア(イタリア)、BDIH(ドイツ)、ACO(オーストラリア)、USDAオーガニック(アメリカ)などがありますが、それらの団体の認証コスメ基準は、それぞれ団体によってかなり異なる状況が長い間、続いてきました。 2010年には、オーガニックコスメの世界統一基準を目指して、EUでコスメ認証機関「コスモス」が設立されました。「コスモス」は、EUで有名な5団体(エコサート、英国土壌協会、イチュア、BDIH、コスメビオ)が協力して設立した団体です。すでに2017年から、「コスモス」の認証統一基準が実地されていますが、認証マークが統一されたものではないため、メーカーおよび消費者から非常にわかりにくいものになっています。また「コスモス」の基準では、いくつかの石油由来の合成成分も「使用可」となっており、その点は、消費者からの支持や理解を得にくく、今後の課題となっています。 この講演では、「コスモス」のコスメ基準、USDAオーガニックのコスメ基準、そのほかのEUの認証団体の基準の違い、それらに加えて「日本オーガニックコスメ協会」のJOCA基準についてお話し、消費者から信頼される認証基準の在り方について概要します。 【習得できる知識】 世界のオーガニックコスメ認証の現状と、それぞれの認証団体の基準の相違、認証マーク取得方法、認証に関する今後の課題について、概要を知ることができます。また消費者の立場から作られたJOCA推奨品基準についても紹介します。「日本オーガニックコスメ協会」は、2001年より、オーガニックコスメ認証について、直接にEUの認証団体を訪問して取材してきました。そのため、オーガニックコスメ認証が作られるまでの経緯、事情、そして現状について、具体的な詳細を得ることができます。
【プログラム】
1.世界のオーガニックコスメ認証団体
1-1 世界で最初に有機食品基準を作った団体「IFOAM」
1-2 世界で最初にナチュラルコスメ基準を作った「BDIH」
1-3 「エコサート」 フランスの代表的な有機認証団体
1-4 「英国土壌協会」 英国の有機運動を促進
1-5 「イチュア」 イタリアの代表的な認証団体
1-6 アメリカの公的な有機認証機関 「USDAオーガニック」
1-7 「ACO」 オーストリラリアの有機運動の核
1-8 「デメター」 ルドルフ・シュタイナーの自然農法を基本とする
2.「コスモス」はどのように設立されたのか?
2-1 まだ世界統一基準がないオーガニックコスメ
2-2 「コスモス」基準のベースを作った団体とは?
2-2-1 「コスモス」設立の目的
2-2-2 コスメ統一基準の実地
2-3 「コスモス」認定マークを日本で取得するには?
2-4 「コスモス認証」マークの表示
2-5 日本メーカーが「コスモス」マークを取得するには?
3.「コスモス」基準の概要
3-1 「コスモス」基準のベースを作った団体は?
3-2 「コスモス基準」で「使用可」になっている合成成分
3-2-1 「コスモス基準」で「使用可」の合成防腐剤
3-2-2 「コスモス基準」で「使用可」の合成界面活性剤
3-2-3 そのほかの「コスモス基準」で「使用可」の合成成分
3-3 「コスモス」基準で、使われている合成成分の安全性
3-3-1 「コスモス」で使用可の合成成分と「旧表示指定成分」
3-3-2 グリーンケミカルによる化粧品成分
3-3-3 植物原料の合成成分の安全性は確認されているのか?
4.日本は、オーガニックコスメ世界最先進国
4-1 オーガニックコスメという言葉は日本で最初に登場
4-4-1 2001年の単行本「オーガニックコスメ」
4-4-2 ドイツで世界初のナチュラルコスメ基準の実地
4-2 天然成分100%で化粧品を作ることは可能なのか?
4-4-1 天然成分100%のメイク用品を作ったのは日本が最初
4-4-2 実際に使われている天然成分の防腐剤
4-4-3 実際に使われている天然成分の界面活性剤
5.天然成分100%基準を目指すJOCA推奨品基準とは
5-1 消費者から本当に支持されるオーガニックコスメ基準とは
5-2 化粧品成分がわかる消費者を増やす活動がオーガニックコスメ普及につながる
5-2-1 オーガニックコスメ講座
5-2-2 地域に根付いたオーガニックサロン
5-2-3 オーガニックコスメ・ライター養成講座
5-3 天然成分100%のJOCA推奨品マークの基準
5-4 JOCA推奨品マークを取得している31メーカー
6.日本から世界へ、天然100%コスメ基準を発信しよう
6-1 香港、台湾、韓国でのオーガニックコスメの普及と関心度
6-2 オーガニックコスメの基準と製造法を日本から発信
6-3 オーガニックコスメで日本の経済活性化
6-4 脱石油を促進するオーガニックコスメ
6-5 環境問題も解決する方向を示すオーガニックコスメ