2020年01月22日(水)
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・逸脱/変更管理のクラス分けと運用ポイントを具体事例に学ぶ
・GMP省令改正を見据えた一変申請・軽微変更の判断基準とその実務を知る
・ICH Q12への期待、承認後のCMCの変更管理に関する製薬会社のPQSを理解
・OOS/OOTへの対応と手順書作成の実務
PIC/SやICH Qトリオ、Q11~12等の進展によるGMPのグローバル化の中、医薬品の製造管理、品質管理を行う上で、変更・逸脱管理は日常的に緊急の対応を迫られることの多い重要事項である。これらの管理は一歩対応を誤れば製品回収措置がとられ、製造販売業者の大きな信頼度失墜となる。また、一部変更申請、軽微などの変更申請をしようとした場合、軽微で良い場合、一変申請が必要な場合、それをどのようにどこまで記載するのかについては判断に迷う場合が多い。これらの判断基準について、実際の運用事例やGMP適合性調査における指摘事項なども交え分かりやすく紹介する。
他方、医薬品製造所の試験室(QCラボ)においては、OOS(規格逸脱)やOOTなどの試験逸脱が絶えず発生しているが、逸脱や異常対応時の判断基準や品質トラブル防止対策について、実際の手順書作成の上の観点から説明する。また、FDAの指摘事項などからQCラボエラーやQCでのデータインテグリティ(DI)指摘などを回避する方法についても紹介する。
他方、年内中の「改正GMP省令」の公布が予定され、特に医薬品品質システム(PQS)や承認書遵守の徹底など、逸脱・変更管理や一変申請や軽微変更とも大きく関連する。CAPAシステムへの連動など、OOS/OOTなども含めた変更逸脱管理の実務対応を解説する。
1.はじめに
1.1 品質マネジメントシステム
1.2 変更・逸脱管理とは
1.3 ICH Q9を考慮した変更・逸脱管理(CAPAシステム)
1.4 GMP省令改正(R1 年公布予定)と変更管理、承認書と製造実態の遵守
2.製造販売業三役の適切な実施
2.1 法令遵守
2.2 三役体制、品質管理業務の留意事項
3.GMP省令第14条「変更管理」とは
3.1 変更管理の基本
3.2 変更の薬事区分と適切なクラス分け
3.3 3極における変更管理の比較
:企業内の変更管理、米国の変更管理(BACKPACⅠ)
:EUの承認後変更管理
3.4 変更後の評価(不純物プロファイルの同等性、物理的特性の同等性)
原薬の品質同等性評価
3.5 変更管理体制とリスクコントロール
3.6 リスク管理からみた変更バリデーション計画報告書作成の留意点
製剤の品質同等性評価
4.GMP省令第15条「逸脱管理」とは
4.1 逸脱・不適合・異常の相違点
4.2 品質不良並びに逸脱、及びそれらのクラス分けと具体事例
(原薬、製剤別のクラス分け):逸脱/変更管理は製品品質改善のチャンス
5.一変・軽微の判断基準
5.1 「医薬品等の製造販売承認申請書記載事項に関する指針」並びに関連Q&A
5.2 製造方法欄の記載と詳細具体例:製造販売承認書と変更管理(詳細事例含む)
5.3 製造方法等の変更時の取扱い(軽微変更届出の妥当性評価)
5.4 製造方法等の変更時の取扱い(一部変更承認申請事項の対象)
5.5 GMP適合性調査における製造販売承認書と製造実態の齟齬と対応
5.6 GMP適合性調査で今後予測される指導内容とその対応:PMDAの指摘トレンド
6.OOS/OOT(試験逸脱)への対応と手順書の作成実務
6.1 ラボの逸脱管理:GMP省令及びICH Q7、PIC/S GMPの要求事項
6.2 FDAのOOSガイドラインについて
6.3 OOSへの対応:初期調査、QA調査、ラボエラー
6.4 試験室管理と外れ値・異常値
6.5 OOTへの対応:工程管理図(シューハート管理図)、安定性試験における傾向分析
6.6 手順書作成と実務:試験室管理とOOS作業手順書の雛形
6.7 QCラボのDI対応
6.8 Form483の警告書と回答事例
7.ICH Q12による変更管理の迅速化
7.1 ICH Q9(品質リスクマネジメント)、ICH Q10(医薬品品質システム)
7.2 品質マネジメントレビュー:製品品質モニタリング、
変更逸脱管理とCAPAシステムへの連動
7.3 ICH Q12 医薬品ライフサイクルマネジメントと変更管理の迅速化
7.4 PACMPを用いた承認事項の変更制度
8.まとめ
8.1 科学とリスクに基づく品質マネジメントレビューとPQS
8.2 製品ライフサイクルにわたる継続的な品質改善
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