2014年04月25日(金)
10:30~16:30
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吸着材の利用及び関連する装置(プラント)・製品・商品を扱われているエンジニア、研究開発従事者の方。吸着操作に興味をもっていらっしゃる方。
専門知識は特に必要ありません。
・吸着分離の基礎
・吸着特性の評価と吸着材選定
・吸着分離装置設計のポイント
・吸着分離の利用技術
・吸着材の効果的な再生技術
吸着分離は,排ガス中の希薄な溶剤蒸気,有害成分の回収・除去,炭化水素の分離,脱湿,大気浄化,諸工業における液相精製,排水処理,浄水処理など多方面で用いられてきた。
吸着分離の基礎として,吸着の原理,吸着相互作用,吸着平衡,吸着速度と拡散の考え方を解説し,吸着平衡と吸着速度のどちらが重要なのかを提示する。
次に,吸着材の性質・構造と吸着特性の関係を説明し,用途に合った吸着材の選定法を紹介する。
目的に合った吸着分離装置の設計のために,固定層吸着装置,回分吸着装置,移動層吸着装置,擬似移動層吸着装置,流動層吸着装置,脱着装置,吸着材の再生装置の設計のポイントを解説する。
また,吸着分離の利用技術として,水質浄化と大気浄化に分類して講述し,吸着材の効率的な再生とコスト低減策を述べる。講演の最後には吸着操作のトラブルシューティングに関する質問を受け付ける。
1.吸着分離の基礎
1.1 吸着の原理
1.2 吸着相互作用
① 各種吸着相互作用
② 液体吸着における相互作用
③ 気体吸着における相互作用
1.3 吸着平衡
① 吸着量の測定と吸着平衡
② 吸着等温線の分類
③ 吸着平衡データ解析の考え方
④ 吸着熱と吸着平衡の温度変化
1.4 吸着速度と拡散の考え方
① 多孔性固体における物質移動
② 境膜での拡散と粒子内拡散
③ 線形推進力近似
1.5 吸着平衡と吸着速度のどちらが重要なのか
2.用途に合った吸着材の選定
2.1 吸着材の性質と分類
2.2 吸着材の密度と空隙率(気孔率)
2.3 吸着材の比表面積
2.4 細孔の形状・分布と細孔容積
2.5 吸着特性の指標と支配因子
2.6 表面特性と細孔特性を考慮した選定
3.吸着分離装置設計のポイント(目的・状況に合った吸着設計)
3.1 回分吸着装置の設計
① 回分吸着の特徴
② 回分吸着装置の設計
3.2 固定層吸着装置の設計
① 固定層吸着の特徴
② 破過曲線とは
③ 固定層における吸着速度論
④ 近似計算
⑤ 破過時間と破過曲線の計算
3.3 移動層吸着装置・擬似移動層吸着装置の設計
① 移動層吸着装置・擬似移動層吸着装置の特徴
② 装置設計のポイント
3.4 流動層吸着装置の設計
① 流動層休吸着装置の特徴
② 流動層吸着装置設計のポイント
3.5 脱着装置の設計
3.6 再生装置の設計
4.吸着分離の利用技術(留意点からトラブル対策まで)
4.1水質浄化への利用法
① 吸着材の必要条件
② 浄水処理への利用
③ 排水処理への利用
4.2大気浄化への利用法
① 排ガス処理
② 溶剤回収
③ 悪臭除去
5.吸着材の効率的な再生とコスト低減策
5.1 吸着材の脱着・再生法の特徴とその比較
① 減圧再生(PSA操作)
② 加熱再生(TSA操作)
③ 水蒸気脱着
④ 薬液再生(溶媒再生,酸・アルカリ再生)
⑤ 生物再生
5.2 再生による吸着材の変化と吸着効率低下の防止策
5.3 効率の良い再生によるコスト低減策
6.吸着操作のトラブルシューティング
□ 質疑応答 □