激変する次世代の抗体医薬の市場について、物質、用途、製剤、製法、要素技術等様々な角度から解説!!
安定かつ安全性の高い抗体修飾医薬品を創出するための修飾技術とは??

次世代のADC(抗体薬物複合体)の市場動向/知財の現状
および位置選択的抗体修飾・安定リンカー技術【アーカイブ配信】

こちらは6/18実施WEBセミナーのアーカイブ(録画)配信です。配信期間中何度でも視聴できます

セミナー概要
略称
抗体医薬製造【アーカイブ配信】
セミナーNo.
配信開始日
2025年06月20日(金)
配信終了日
2025年06月26日(木)
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
講師
【第一部】SK弁理士法人 代表社員 奥野 彰彦 氏

《専門》バイオ、医薬、医療機器、食品、化粧品、化学、高分子、材料、金属、半導体、ソフトウェア、バイオインフォマティクス、データサイエンス、AI、IoT、知財経営コンサルティング(知的財産戦略)、知財価値評価、M&Aの際の知財Due diligence

《略歴》
・職歴
サントリー株式会社 (1999-2001)
深見特許事務所 (2001-2003)
プライムワークス国際特許事務所 (2003-2005)
大野総合法律事務所 (2005-2006)
園田小林特許事務所 (2006-2008)
SK特許業務法人の前身となる特許事務所を設立 (2008.10.08)
SK特許業務法人に改組 (2009.11.04)
SK弁理士法人に改組 (2022.05.17)

・顧問
株式会社セラリカ野田 顧問(知的財産戦略) (2020-2025)
株式会社AndTech 顧問(知的財産戦略) (2021-2025)
株式会社イムノセンス 顧問(知的財産戦略) (2021-2025)
カイロスマーケティング株式会社 顧問(知的財産戦略) (2022-2025)
株式会社Pyrenee 顧問(知的財産戦略) (2022-2025)
株式会社Theta Therapeutics 顧問(知的財産戦略) (2022-2025)
株式会社SCMバイオメディカ 共同創業者 兼 顧問(知的財産戦略)(2023-2025)
ノベルジェン株式会社 顧問(知的財産戦略)(2024-2025)
ReGACY Innovation Group株式会社 顧問(知的財産戦略)(2024-2025)
佐賀大学医学部附属再生医学センター「人工半月板再建プロジェクト」 顧問(知的財産戦略)(2024-2025)
株式会社Ani-lience 顧問(知的財産戦略)(2025)

・著作等
抗体医薬品の研究 開発ノウハウ集2008(共著)2008
体外診断用医薬品の開発 と承認申請(共著) 2010
バイオシミラーの開発・承認・販売 支援マニュアル(共著)2011
バイオ・ゲノム関連医薬品の研究・開発・製造ノウハウ全集(共著)2011
各種外科用製品・バイオマテリアルの開発と製造販売承認申請(共著)2011
先端医療に関する医療ニーズ/製品開発戦略と臨床で使わなくなる(であろう)薬剤・製品 予測(共著)2012
「次世代に向けた抗体医薬品開発の技術と展望」
( 共著、監修:熊谷泉(東北大学 大学院工学研究科 教授) )2012
技術トレンドレポート「環境配慮型材料」vol.3(共著)2022
バイオマスプラスチックにおける材料・製品の最新動向と機能性・バイオマス度向上への課題(共著)2022
企業開発研究者・技術者としてのキャリアデザイン(ノーベル物理学賞受賞の中村修二先生他との共著)2022
技術トレンドレポート「環境配慮型材料」vol.5(共著)2023
ペロブスカイト太陽電池の最新開発・製造・評価・応用技術―高効率化・大面積化/安定性・耐久性向上/環境対応―(共著)2023
バイオマス材料の開発と応用-プラスチック/粘・接着剤/コーティング/添加剤-(共著)2023
次世代に向けた環境エネルギーの最新動向とその有効活用、今後の展望(共著)2023
GX時代の環境経営を牽引する知財戦略 ~研究開発との連携、環境配慮型材料・製品の知財保護、知財人材の育成~(共著・共同監修)2023
素材技術で産業化に挑む ペロブスカイト太陽電池 日刊工業新聞社(取材協力)2024
体外診断用医薬品開発の進め方と薬事規制・事業性評価手法(共著) R&D支援センター 2025




【第二部】味の素(株)バイオファーマサービス部事業開発グループ シニアマネージャー 今井 浩貴 氏

《専門》
有機合成化学

《略歴》
2006年味の素株式会社入社 アミノサイエンス研究所配属
2011年味の素オムニケム社配属(ベルギー)
2013年味の素株式会社東海事業所配属
2017年同社バイオファーマサービス部配属 低分子、オリゴ核酸、AJICAP事業を担当
価格
非会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
会員:  46,200円 (本体価格:42,000円)
学生:  49,500円 (本体価格:45,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,500円(税込)から
 ★1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
 ★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,500円(2人目無料)です。
■ 会員登録とは? ⇒ よくある質問
備考
・本セミナーは「Zoom」を使ったWEB配信セミナーとなります。

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについてはこちらをご覧ください。
3)開催日AMまでにWEBセミナーへの視聴用URLおよびセミナー資料をお送りいたします。視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。

・セミナー資料の無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講座の内容
プログラム

【第1部】13:00~15:00
次世代のADC(抗体薬物複合体)およびマルチスペシフィック抗体の市場動向と知財の現状 


《趣旨》
ADCは、ターゲットへの結合にかかわるモノクローナル抗体と、細胞障害性物質(抗がん剤)を、リンカーによって結合して複合体化したものである。また、複数の抗体をうまく組み合わせてバイスペシフィック抗体(または3種類、4種類の組み合わせからなるマルチスペシフィック抗体)の開発も本格化してきた。そのため、ADCやマルチスペシフィック抗体をはじめとする次世代の抗体医薬の特許ポートフォリオを分析するには、モノクローナル抗体の特許ポートフォリオ、細胞障害性物質(抗がん剤)の特許ポートフォリオ、そしてリンカーの特許ポートフォリオの3つの観点での分析が必要である。
つまり、ADCやマルチスペシフィック抗体をはじめとする次世代の抗体医薬の知財戦略においては、従来の低分子医薬のような物質特許+用途特許を中心としたシンプルな知財戦略では、最近の抗体医薬のパイプラインを効果的に保護することは難しくなってきている。今では、ADCやマルチスペシフィック抗体をはじめとする次世代の抗体医薬のパイプラインを、物質特許、用途特許、製剤特許、製法特許、用法用量特許などにくわえて、抗体医薬の薬効を高めるための要素技術の特許なども加えた、数十もの特許ポートフォリオで保護する時代になってきている。
もっとも、この状況は、創薬系スタートアップについては、有利な状況になりつつあるといえる。なぜなら、創薬系スタートアップとしては、数十もの特許ポートフォリオが絡むADCやマルチスペシフィック抗体をはじめとする抗体医薬のパイプラインの中に、自社のリサーチツールから生まれたプラットフォーム技術の特許を一つでも絡ませることができれば、メガファーマへのライセンスアウトの交渉が可能になるからである。うまくいけば、創薬系スタートアップとしては、一つのプラットフォーム技術の特許を横展開して、多くのADCやマルチスペシフィック抗体をはじめとする抗体医薬のパイプラインに対してライセンスアウトをすることも可能な状況となりつつあり、極めて強力な追い風が吹いていると言えよう。また、創薬系スタートアップとしては、既存のいくつかの基本特許が切れた抗体医薬を組み合わせて自由自在に新しいマルチスペシフィック抗体を作って物質特許を取得することもできるために、新しく有望なパイプラインを構築することも容易になっている。このように、激変する次世代の抗体医薬の知財戦略のあり方についてお話したい。
本講演を行う奥野弁理士は、日本国内において米SystImmune社のマルチスペシフィック抗体の特許ポートフォリオ構築の代理人をつとめており、マルチスペシフィック抗体の知財戦略に精通している。そのため、奥野弁理士としては、本講演において、守秘義務に反しない範囲で、あくまでも一般論の形でマルチスペシフィック抗体の知財戦略についてお話をしたいと考えている。また、本講演を行う奥野弁理士は、長崎大学FFGアントレプレナーシップセンター(NFEC) 客員教授としての立場で、長崎大学の田中義正先生と一緒に、株式会社SCMバイオメディカを共同創業させていただき株主 兼 顧問(知的財産戦略)として起業を支援している。この長崎大学の田中義正先生は、京都大学でノーベル医学生理学賞を受賞された本庶佑先生と一緒に、年間売上1兆円超のオプジーボ(免疫チェックポイント阻害剤)という革新的な医薬品を開発された先生であり、さらに革新的ながん免疫療法の実用化に向けて、田中義正先生の次世代抗体医薬の研究開発の社会実装を手伝っている。そのため、奥野弁理士としては、本講演において、守秘義務に反しない範囲で、あくまでも一般論の形で免疫チェックポイント阻害剤と他の抗体などを組み合わせた形のマルチスペシフィック抗体の知財戦略についてもお話をしたいと考えている。

【プログラム】
0.バイオ・製薬企業の知財戦略
 0-1.抗体医薬市場の現状分析
  ・ついに歴史的な和解!小野薬品工業・BMS VS アストラゼネカ社
  ・免疫チェックポイント阻害薬を巡る特許訴訟
  ・アクテムラのバイオシミラーについての特許訴訟がアメリカで勃発
  ・20件もの特許で侵害訴訟を提起
  ・大型化+クラスター化する抗体医薬の特許ポートフォリオ
  ・BMS社が、スタートアップのバイスペシフィック抗体を巨額ライセンスで導入
  ・既存抗体を組み合わせて自由自在にマルチスペシフィック抗体を作る
  ・免疫チェックポイント阻害剤と他の抗体との組み合わせも可能
  ・抗体医薬に関する最近の注目判例
  ・ジェネンテック
  ・ジェネンテックの知財戦略
  ・ライセンス戦略(共存共栄)
  ・IDECとのリツキサン共同開発成功事例(同業他社への支援の成功)
  ・ヒト化・フラグメント化・修飾などによる改良特許戦略
  ・抗体断片化によるルセンティスの成功
  ・日本の中外製薬のグループ化に成功
  ・ADCである「Kadcyla」の特許ポートフォリオの分析
  ・ロッシュ=ジェネンテック=中外製薬グループのADC分野の知財戦略
  ・協和発酵キリン
  ・協和発酵キリンの知財戦略
  ・クラスター戦略(一点集中強行突破)
  ・瓢箪から駒のポテリジェント技術を目利力によりクラスター展開
  ・個別疾患ターゲットに限定したライセンスポリシーによる収益最大化
  ・垂直統合戦略(コア技術の川下展開)+水平分業戦略のハイブリッド戦略
  ・自社開発による付加価値の内部取込+世界標準化による収益最大化
  ・オランダのシナフィックス社と提携してADCの開発に乗り出す
  ・協和発酵キリンのADC分野の知財戦略
  ・第一三共
  ・第一三共の知財戦略
  ・第二世代の抗体医薬で花ひらいたADCの研究開発
  ・抗体+リンカー+薬剤の組合せ
  ・従来の低分子医薬や、第一世代の抗体医薬に比べて圧倒的に複雑な構成
  ・知財戦略もそれにあわせて複雑化
  ・ハイブリッド型知財戦略
  ・リンカーの要素技術の特許ポートフォリオが命運を分ける
  ・他の化学+材料+機械+電機などの技術分野の知財戦略に近づく
  ・ADCである「Enhertu」の特許ポートフォリオの分析
  ・第一三共のADC分野の知財戦略
  ・Baili Biopharma(Baiokin Pharmaceutical、SystImmune)
  ・上海証券取引所の科創板に時価総額5,000億円を超えてユニコーン上場
  ・BMS社が、SystImmuneのバイスペシフィック抗体を導入
  ・SystImmuneのバイスペシフィック抗体の乳癌Ph2/3試験が今夏に始まる
  ・一時金1135億円(最大で約1.2兆円)の巨額ライセンス契約
  ・アメリカ子会社で研究開発
  ・マルチスペシフィック抗体
  ・免疫チェックポイント阻害抗体のバイスペシフィック抗体
  ・欧米のメガファーマとアライアンス
  ・第二世代の抗体医薬の中国におけるスター企業
  ・従来型のパイプライン型知財戦略
  ・マルチスペシフィック抗体の構成が複雑化
  ・そのため従来型とはいえ知財戦略も複雑化
  ・SystImmuneもADCの開発に乗り出す
  ・SystImmuneのパイプラインに含まれるバイスペシフィックADC
  ・SystImmuneのADC分野の知財戦略

1.抗体医薬品特許の強い特許明細書・クレームの書き方
 1-1.強い特許明細書・クレームとは何か?
 1-2.実施可能要件を満たす明細書の書き方
 1-3.新規性・進歩性を満たすクレームの書き方
 1-4.ユニバーサル・ドラフティングという考え方
    
2.クレームの書き方の演習
 2-1.架空実験データを素材とする出題
 2-2.クレームの講評

【質疑応答】
 

【第二部】15:10~16:10
位置選択的抗体修飾及び安定リンカー技術およびAJICAP技術

《趣旨》
抗体修飾化合物の開発における課題の一つとして、抗体上の修飾位置と搭載数の制御が挙げられます。
AJICAP®技術は修飾位置の制御と薬剤搭載数の制御が可能な修飾技術で、より安定かつ安全性の高い抗体修飾医薬品を創出する事を可能にします。
講演では、既存のADC合成技術における課題と、それら課題のAJICAP®技術による解決、及びこれまでに実現が困難なフォーマットの創出の可能性について紹介させていただきます。

【プログラム】
1.ADCの調整方法のご紹介
2.AJICAP®技術の概要紹介
3.AJICAP®修飾技術の紹介
4.AJICAP®リンカー技術の紹介
5.既存技術とAJICAP®技術により創出したADCの評価結果比較
 

 

キーワード
抗体、抗体医薬、次世代抗体、抗体修飾、リンカー技術、研修、セミナー
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