2023年07月14日(金)
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・製造業務にたずさわっている若手研究者や新人の方。
・企業等でカーボンニュートラル・二酸化炭素排出削減を検討したい方。
特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。
・二酸化炭素からの化成品製造における触媒技術の動向が理解できる。
・二酸化炭素の化学変換に必要な触媒・生成物・反応条件について理解できる。
・廃棄されるシリコンの反応性について理解できる。
二酸化炭素(CO2)の資源への化学変換を行うには触媒の開発が必須です。脱炭素・カーボンニュートラルの達成へ向けて、様々なCO2の排出削減方法が研究されていますが、CO2の化学反応による有用物質の合成も重要な研究対象です。なぜならば、CO2を削減するだけでなく、高付加価値な製品を得ることができるためです。
本セミナーでは、まずCO2排出の現状を概説し、次にCO2の変換反応に資する触媒開発について解説します。CO2の変換反応は還元を経ない反応と還元反応に大別することができます。例えばカーボネートの合成では還元は不要なのに対して、ギ酸やメタノール合成は還元反応となります。それらの反応を可能とする触媒の種類や、効果的な還元剤、反応条件について解説します。
還元剤として、廃棄されるソーラーパネル由来シリコンに注目した実験結果もご紹介いたします。
1. 二酸化炭素 (CO2) 排出の現状と課題
1-1. CO2の排出量
1-2. 温暖化問題との関連
1-3. CO2の削減技術
1-4. CO2からの有用物質合成とその位置づけ
1-5. CO2変換反応の分類とそれぞれの特徴
(1)還元を経ない反応
(2)還元反応
1-6. CO2変換反応のための触媒
2. CO2からのカーボネート等の合成
2-1. 環状カーボネート合成
2-2. アルコールとCO2からのカーボネート合成
2-3. 尿素合成
3. 還元反応:ギ酸・メタノールの合成
3-1. 還元的変換/還元的機能化反応
3-2. 水素(H2)を用いる還元反応
3-3. 有機ケイ素化合物を用いる還元反応
(1)ヒドロシラン(R3SiH)を用いる反応
(2)ジシラン(R3Si-SiR3)を用いる反応
3-4. 金属ケイ素(Si)を用いる反応と廃棄ソーラーパネル由来シリコンの活用
4. 触媒によるCO2資源化反応の将来
4-1. エネルギー貯蔵型反応の実現:エチレン製造へ
4-2. カーボンニュートラル社会への貢献
【質疑応答】
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