塗工(スロットダイ、グラビア、バー、コンマ)の基礎と応用およびトラブル対策【LIVE配信】
各塗工の特徴と条件適正化、製造における留意点

※オンライン会議アプリZoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のノートPCで受講できます。

【アーカイブ配信:6/11~6/21】の視聴を希望される方は、こちらからお申し込み下さい。

セミナー概要
略称
塗工トラブル対策【WEBセミナー】
セミナーNo.
240602
開催日時
2024年06月10日(月) 10:30~16:30
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
講師
Andan TEC  代表  浜本 伸夫 氏

<講師紹介>
塗工~乾燥を中心としたRoll To Roll工程開発が専門、2021年から加工技術研究会コンバーテック誌の連載記事や展示会レポ、ウェブセミナー講師などで活躍中。
1968年 札幌生まれ。
1992年 北大 工学部 合成化学工学専攻 修士修了
 同 年 富士写真フィルム 塗工を中心としたフィルム生産工程業務に従事
2007年 同 社 フラットパネル生産部 主任技師(管理職)
2013年 サムスン電子 総合技術院 素材開発センター 主席研究員 新素材開発に従事
2019年 栗村化学 工程開発チーム長 粘着フィルム・離型フィルム等の工程開発
2021年 米国 Zymergen社 シニアマネージャー バイオ由来ポリイミド開発
2022年 ミドリ安全 商品開発部 ジェネラルマネージャー ニトリルゴム手袋開発
2023年 AndanTECとして執筆・講演・コンサル業を開始
 (ウェブサイト https://www.andantecodawara.com)
価格
非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円)
会員:  46,200円 (本体価格:42,000円)
学生:  55,000円 (本体価格:50,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
 ・1名で申込の場合、46,200円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。
 ・3名以上での申込は1名につき27,500円
会員登録とは? ⇒ よくある質問
持参物
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タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
備考
資料付

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3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始
  10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加
  ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講座の内容
習得できる知識
・塗工と乾燥の基礎理論とトラブル対策
・スロットダイの塗工安定条件確立、塗工設備設計と構成改善の考え方
・塗工現象を理解するために役立つ流動の理論(Hagen-Poiseuille式、境界層理論、Cappillary数)
・グラビア塗工、バー塗工、コンマ塗工の特徴と条件適正化、製造における留意点
・非ニュートン粘性の考え方
趣旨
 機能性フィルムの開発や量産では、汎用の塗工方式としてスロットダイが活用されますが、より薄く塗るにはグラビア方式やバー方式が適しているし厚塗りにはコンマ塗工やブレード塗工が適しています。フィルム開発や、日々の製造で品質改善する際、「理論」 と「現場ノウハウ」をバランスよく知ることが、より良い製品を作るのに役立ちます。このセミナーでは、各項目で現象イメージ作りを助ける演習ツールを用意し、新製品開発や塗工製造現場で、塗工問題でお困りの方に「塗工の技術の「ツボ」を紹介します。
プログラム


1.新製品開発  実験室から量産化へのスケールアップ
 1-1.開発のステップ
 1-2.実験室サンプルの改善
 1-3.パイロット用の塗工液 (粘度の適正化)
 1-4.パイロット用の塗工液 (塗工と乾燥のバランス)
 1-5.量産テスト段階 (塗工欠陥と主な原因:泡・イブツ・スジ )
 1-6.量産テスト段階 (塗工方式の分類)
 1-7.量産テスト段階 (スジ対策)
 1-8.ハジキ
 1-9.レベリング (a) 塗布直後 (b) 風ムラ (C) 基板の凹凸ムラ
 1-10.塗工室の気流の数値解析

2.スロットダイの塗工適性と重層塗布
 2-1.スロットダイで塗れる領域
 2-2.薄塗り(スジが限界現象) (狭いギャップが有利)
 2-3.最小膜厚  (Ca数との関係) 
 2-4.塗布可能領域  (Ca数~h/Hマップ)
 2-5.Couette-Poiseuille流
 2-6.Couette-Poiseuille流(非ニュートン)
 2-7.リップ形状 (厚塗りと薄塗り)
 2-8.上リップの渦
 2-9.厚塗りの操作
 2-10.背面減圧しない操作方法
 2-11.より薄く(OverBite)、より厚く(UnderBite)
 2-12.ダイヘッドの設置角度
 2-13.TWOSD(Kiss Coating/Off Rolled Coating)
 2-14.TWOSD (張力と潤滑のバランス)
 2-15.TWOSD (ギャップの見積もり)
 2-16.TWOSD (ダイ構造)
 2-17.TWOSD (塗工Window)
 2-18.TWOSD (Ribbingスジの可視化)
 2-19.TWOSD (Slot渦)
 2-20.TWOSD (Lip形状)
 2-21.TWOSD (Lip形状と塗工性)
 2-22.同時重層の考え方 (粘度バランス)
 2-23.同時重層の考え方(界面の位置)
 2-24.同時重層の考え方(流量バランスの概算)
 2-25.同時重層の考え方(流量~粘度バランス)
 2-26.コーティングロールのギャップ変動

3.スロットダイの設計  マニホールドとスロット形状の意味
 3-1.スロットダイを構成する部品
 3-2.スロットダイの構造
 3-3.スロットダイ内の流動
 3-4.マニホールドとスロットの役割り
 3-5.配管とマニホールドの違い
 3-6.スロットとマニホールドの流動
 3-7.マニホールド差圧による流量減少
 3-8.マニホールド差圧による流量減少とダイ形状因子
 3-9.マニホールド差圧による流量減少(非ニュートン)
 3-10.マニホールドの断面形状
 3-11.スロットのテーパー化
 3-12.テーパー効果の試算
 3-13.慣性の影響
 3-14.慣性の試算
 3-15.スロットギャップ偏差の影響
 3-16.スロットギャップ偏差の影響
 3-17.スロット内の流動(非ニュートン)
 3-18.スロットギャップ偏差の影響(非ニュートン)
 3-19.シムとマニホールドのレイアウト
 3-20.シムとマニホールドの幅位置と厚み分布
 3-21.シム出口の形状
 3-22.傾斜シム
 3-23.シムの位置ずらし
 3-24.マニホールド端の形状

4.ダイ付帯設備
 4-1.バックアップロール(ベアリング)
 4-2.バックアップロール(ジャーナル軸受)
 4-3.バップアップロールたわみ対策

5.ワイヤーバー塗工の高精度化と欠陥対策
 5-1.塗工部(ワイヤー有無)
 5-2.塗工部(ワイヤーレスバー)
 5-3.塗工部(バーの真直度)
 5-4.塗工部(受け座)
 5-5.駆動部
 5-6.カップリング
 5-7.実験室の手引きバー
 5-8.回転の塗布量への影響は?
 5-9.量産と同様の回転方式
 5-10.手塗布の回転しない方式
 5-11.ワイヤレスバーの塗工量
 5-12.塗工量の計算
 5-13.塗工量の計算値と公知データ

6.グラビア塗工(リバース)
 6-1.ダイレクト方式 (正転)
 6-2.リバース方式 (逆転)
 6-3.キスリバース方式 (バックアップなし)
 6-4.ドクターチャンパー方式 (密閉型)
 6-5.ダイレクト方式の液だまり (ギャップと粘度の寄与大)
 6-6.ダイレクト方式の膜分断 (渦は周速比に依存)
 6-8.リブ発生条件(ダイレクトの場合)
 6-9.リバースの膜転写箇所の流動
 6-10.リバース方式の塗布可能領域
 6-11.セルの過充填と部分充填
 6-12.ブレード後のセル残液
 6-13.ドクターブレード当て角
 6-14.ドクターブレード形状
 6-15.ドクターブレード当て板
 6-16.端部の厚塗り対策

7.ブレード塗工(コンマ・コーター)
 7-1.液ダム内の流動
 7-2.ダム液面と底面

8.非ニュートン粘性の見積もり方
 8-1.非ニュートン粘性
  8-1-1.非ニュートン粘性(指数則)
  8-1-2. 指数則(非ニュートン係数の一般範囲)
 8-2.ビード内の物質収支と剪断速度のオーダー
  8-2-1.ビード内の流動と物質収支
  8-2-2.ビード内のCouette-Poiseuille流
  8-2-3.ビード上流のCouette-Poiseuille流
  8-2-4.ビード下流のCouette-Poiseuille流
  8-2-5.ビード内の剪断速度
 8-3.ブレード塗工の剪断速度
  8-2-1.ビード加速部の剪断速度
  8-2-2.境界層理論(Blasius)
  8-2-3.境界層理論(Sakiadis)
  8-2-4.Sakiadisの境界層で計算したビードの剪断速度
 8-4.非ニュートン粘性でを加味したスロット流動掲載
  8-3-1非ニュートン流動の見積もり方法
  8-3-2.スロット内のPoiseuille流
  8-3-3.スロットギャップ偏差への非ニュートンの影響
  8-3-4.マニホールド圧損による流量減少への非ニュートンの影響
  8-3-5.リップ近傍の速度分布

9.塗工プロセスは今後どうなっていくのか?
 9-1.塗工方法の比較(三種しかないダイ方式)
 9-2.リチウムイオン電池:正極製造工程  ~ WetからDryへ~
 9-3.全固体電池における固体電解質の課題
 9-4.ドライプロセスによる複合膜形成
 9-5.蒸着からWetプロセスへ(静電噴霧)
 

キーワード
塗工,スロットダイ,厚塗り,高電圧,ワイヤーバー,グラビア,正極,全固体電池,セミナー
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