エントロピー・エクセルギー・系といった概念から、熱・圧力・気体・化合物・溶液等の様々なエクセルギーの計算方法、ガスタービン等のシステムや材料製造における解析方法まで。エクセルギーの基礎の基礎から、実践的な計算・解析方法を分かりやすく解説します。
復習に便利なアーカイブ配信付きです。

エクセルギーの基礎と実践的な計算・解析方法【WEBセミナー】
~例題と演習問題を交え、概念から計算・活用まで分かりやすく解説~

Live配信(アーカイブ配信付)のみ

セミナー概要
略称
エクセルギー【WEBセミナー】
セミナーNo.
st240511
開催日時
2024年05月29日(水) 10:30~16:30
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
講師
名古屋大学 大学院工学研究科 化学システム工学専攻 教授 博士(工学) 北 英紀 氏

専門:エクセルギー論、セラミックスプロセス、トライボロジー
1985年3月 東京工大 大学院修士課程修了
1985年4月 - 2004年3月企業勤務
      (大手電機メーカー、自動車メーカー、およびベンチャー企業役員)
2004年4月 - 2012年3月独立行政法人 産業技術総合研究所(中部センター)研究グループ長
2012年4月 - 現在 名古屋大学 大学院工学研究科 教授
ホームページ:
https://profs.provost.nagoya-u.ac.jp/html/100006380_ja.html
https://www.material.nagoya-u.ac.jp/nuce/L17/index.html
価格
非会員: 41,800円(税込)
会員: 39,820円(税込)
学生: 41,800円(税込)
価格関連備考
定 価 :1名につき 41,800円(税込)
会員価格:1名につき 39,820円 2名の場合 55,000円、3名の場合 82,500円(税込)

※上記会員価格は受講者全員の会員登録が必須となります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※他の割引は併用できません。
※請求書は主催会社より代表者のメールアドレスにご連絡いたします。
特典
■アーカイブ配信について
 視聴期間:終了翌営業日から7日間[5/30~6/5中]を予定
 ※動画は未編集のものになります。
 ※視聴ページは、マイページにリンクを設定します。
備考
※資料付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

【ライブ配信(Zoom使用)セミナー】
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
・お申し込み後、接続確認用URL(https://zoom.us/test)にアクセスして接続できるか等ご確認下さい。
・後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
講座の内容
受講対象・レベル
プロセスシステムの設計、省エネシステムの開発従事者、LCA研究者など。
特段の予備知識は不要です。
習得できる知識
・エクセルギーの意味や活用方法
・様々な物質やエネルギー、システムのエクセルギーの計算・解析方法
趣旨
 エクセルギーとは「着目するシステムが環境と熱的に平衡状態になるまでにできる最大仕事である」。保存則で規定されるエネルギーとは対照的に、エントロピーが生成される全ての実世界のプロセスにおいてエクセルギーは消費される。エクセルギーによりエネルギーの質の違いを含めた評価が可能である。エクセルギーを用いて評価すると個々の要素プロセスごとに損失を計算でき、その結果をもとに、廃熱や廃物の有効利用のあり方・製造効率や製造手法の改善についての指針を得ることができる。またエクセルギーは物質とエネルギーに共通した資源性を示しており、資源から廃棄に至る広い時間的空間的スケールの中で物質やエネルギーの資源性の消失を定量化することができる。二酸化炭素削減を含め省エネ・環境問題が重要な課題となっている現代において、エクセルギー解析はプロセスシステムの設計ツールとして有力な手段であると考えている。
 本講義では、省エネシステムの開発に向けてエクセルギーの有効利用に役立てていただくことを狙いとして、エクセルギーの意味や活用、様々なエクセルギーの計算、システムへの応用など、例題・演習問題を交えわかりやすく説明する。
プログラム

1.エクセルギーの概念的理解
 1.1 エネルギーとエクセルギー
  ・エネルギーは減るのか,減らないのか
  ・孤立系,閉鎖系,開放系
 1.2 エントロピーが包括するエネルギー
  ・拡散とエネルギー
  ・混ざり合うとエントロピーは増大する(混合エントロピー)
  ・統計熱力学におけるエントロピーの扱い
 1.3 熱エントロピー
  ・カルノーサイクルでわかること
  ・エントロピーの定義式
 1.4 エントロピーからエクセルギーへ
  ・環境を基準とすることの意義
  ・エクセルギーでわかる事,わからない事
  ・エクセルギー観点での社会システムの捉え方
  ・エントロピー生成とエクセルギー消費

2.エクセルギーの実践的計算方法
 2.1 熱エクセルギーの計算
  ・熱源の温度が一定/変化する場合の計算
  ・伝熱に伴うエクセルギー消費
  ・相変態(潜熱)のエクセルギー計算
 2.2 物質のもつエクセルギー(化学エクセルギー)
 2.3 参照種とは
 2.4 STEP1:基本物質:酸素,二酸化炭素,窒素のエクセルギー
  ・混合現象,気体拡散のエクセルギー
  ・酸素,二酸化炭素,窒素のエクセルギー
 2.5 STEP2:単体物質のエクセルギー
 2.6 STEP3:化合物の化学エクセルギー
 2.7 混合気体のエクセルギー
  ・混合燃料
  ・水蒸気(湿り空気)
 2.8 その他プロセスとエクセルギー
  ・圧力のエクセルギー
  ・溶液のエクセルギー
 
3.システムの解析
 3.1 計算のためのケース分類
  ・運動エネルギー,位置エネルギーが無視できる場合
  ・電力を使って製造がなされ,廃熱が生じる場合
  ・エクセルギー収支のみを考える場合
 3.2 ケーススタディー1:材料製造の解析
  ・セラミックスの製造のエクセルギー解析
  ・鉄の製造のエクセルギー解析
 3.3 ケーススタディー2:システムの解析
  ・ガスタービン 他

 □質疑応答□

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