2025年11月19日(水)
13:00~16:30
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芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科 教授 田邉 匡生 氏
【経歴】
1997年4月~2000年3月 日本学術振興会 特別研究員(DC)
2000年4月~2001年3月 東北大学ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー 中核的研究機関研究員
2001年4月~2007年3月 東北大学 助手(工学研究科)
2007年4月~2011年5月 東北大学 助教(工学研究科)
2011年5月~2016年3月 東北大学 准教授(多元物質科学研究所)
2016年4月~2016年7月 東北大学 准教授(未来科学技術共同研究センター)
2016年8月~ 現在 東北大学 准教授(工学研究科)
2020年4月~ 現在 芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科 教授
【現在の研究内容】
廃棄物を素材ごとに分別して資源にもどせるよう、テラへルツ波(スマホの5Gよりも高い周波数の電波と光)を用いて、プラスチックの素材ごとの選別手法やリサイクルしやすいように部品ごとの分解を容易にする接着方法などのリサイクルデザインを幅広い工学的知識を基盤として研究しています。また、コンクリート構造物や電線ケーブルの社会インフラに対する非破壊検査のテラヘルツ研究も展開しています。
非会員: 39,600円(税込)
会員: 37,840円(税込)
学生: 39,600円(税込)
定 価 :1名につき 39,600円(税込)
会員価格:1名につき 37,840円 2名の場合 49,500円、3名の場合 74,250円(税込)
※上記会員価格は受講者全員の会員登録が必須となります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※他の割引は併用できません。
※請求書は主催会社より代表者のメールアドレスにご連絡いたします。
アーカイブ配信について
視聴期間:【11/20~11/26】を予定しております。
※アーカイブは原則として編集は行いません。
※視聴準備が整い次第、担当から視聴開始のメールご連絡をいたします。
※資料付
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。
【ライブ配信(Zoom使用)セミナー】
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
・お申し込み後、接続確認用URL
(https://zoom.us/test)にアクセスして接続できるか等ご確認下さい。
・後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
・テラヘルツを使い始める方(デバイス選定や計測系構築をご説明します)
・テラヘルツによる課題解決(インフラ老朽化)を検討されている方
・テラヘルツによる課題解決(廃プラ識別)を検討されている方
・テラヘルツ全般(物性、計測系、検査・診断)
・テラヘルツ最新動向(プロセス制御の可能性)
テラヘルツ波は電波の特性である非極性物質に対する透過性が高いだけでなく、光の特性としての直進性があり、光学設計が可能である。エネルギーとしては室温に相当するので人体に影響なく使用できる。
例えば、プラスチックを構成する分子鎖間におけるゆらぎの周波数はテラヘルツ波の周波数に相当するので、テラヘルツ帯の誘電率分散に基づく透過率や反射率、共鳴吸収のピーク位置からプラスチックの素材だけでなく添加剤、機械ひずみや劣化の程度が評価できる。また、テラヘルツ波が透過する廃プラスチックにまぎれ込んでいるリチウムイオン電池のような金属片や陶器にテラヘルツ波は反射するので異物検査としての適用も可能である。
さらに、テラヘルツ波のこのような特性に基づき、コンクリート構造物内部の非破壊検査にも展開できる。低周波数帯におけるコンクリートの透過性は高く、内部の鉄筋からの反射で位置を確認できる。また、特定の周波数のテラヘルツ波は金属腐食生成物により吸収するので、腐食部の位置と危険レベルを診断できる。ひび割れや含水によるテラヘルツ波の散乱や吸収からそれらの分布を知ることができる。極性液体である水はテラヘルツ波の吸収が大きいので、水を増感剤とすることでコンクリート内部のひび割れを高い感度で検出できる。
1.はじめに
1.1 電波と光波のどちらの特性もあわせもつテラヘルツ周波数
1.2 物質にあるテラヘルツ振動
2.テラヘルツの使い方
2.1 テラヘルツデバイス
a)光源・検出器
b)光学部品(ミラー、フィルター、絞り)
c)計測系構築(干渉制御)
2.2 計測システム構築
a)透過・反射測定系
b)干渉制御
c)表面伝搬計測
3.テラヘルツで分かること
3.1 プラスチック
a)素材・添加剤識別(黒色プラや透明プラへの対応)
b)内部応力検出
c)物性状態評価(分子量、融点)
d)リチウムイオン電池や金属部材の異物検査
3.2 インフラ構造物
a)表面含水率や腐食状態
b)コンクリート組成や木材密度
c)内部にあるクラックや鉄筋の状態評価
d)絶縁被覆電線
3.3 液体測定
a)溶質微量濃度測定
b)物性情報取得(極性レベル、粘度)
4.テラヘルツでできること
4.1 結晶成長の制御
4.2 夜間測定/遠隔操作(自動測定)
5.おわりに
5.1 デバイス・アプリケーション開発の動向(国内・国外)
5.2 機械学習の活用による解析精度の向上
□質疑応答□