2019年08月28日(水)
10:30~16:30
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp
問い合わせフォーム
非会員:
50,906円
(本体価格:46,278円)
会員:
48,125円
(本体価格:43,750円)
学生:
11,000円
(本体価格:10,000円)
■ 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
・1名で申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。
■ 会員登録とは? ⇒
よくある質問
■ 学生価格は、教職員や研究員、企業に在籍されている学生には適用されません。また、当日学生証をご持参ください。
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
SAWデバイス開発者、製造技術者、これからSAWを始めようとする技術者
特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします
SAWデバイスの基礎知識、SAWデバイスの技術動向、開発テーマの考え方、開発テーマの進め方、製造現場での良品率の改善の仕方
弾性表面波(SAW)は小形、軽量、周波数無調整、高信頼性、高周波化対応可能等の特徴を持つ。SAWの民生用への応用はテレビの映像中間周波数(VIF)用フィルタが最初で、その後SAWデバイスは自動車電話、コードレス電話、ペジャ用などへの応用を経て、今や携帯電話、スマートフォンに欠かせない重要な部品となっている。特に近年、スマートフォンの普及による周波数の混雑対策として、(1)急峻な特性と良好な温度特性をもつフィルタ、(2)第5世代用等、より高周波フィルタの要求など、ますますSAWフィルタへの期待が高くなっている。
講演者は、VIF用SAWフィルタの開発後、11年間製造現場に従事してその実用化に成功し、その後、異動した開発部門では、多くの特徴ある世界初の移動帯通信用SAWデバイスの開発・実用化に成功した。東北大に異動後は、板波を用いた、高周波デバイスや超広帯域なデバイス、LiTaO3薄板と水晶基板を用いた高Q、ゼロTCF,スプリアスフリーのデバイスに開発に成功している。本講演者は、このように、SAWの研究の黎明期から現在に至るまで、SAWの開発・実用化・製造に取り組んできている。これらの経験を活かし、SAWデバイス開発・実用化・製造現場での成功の要因や苦労話などをもり込みながら、SAWの原理、SAWの種類、SAW用材料、SAWデバイスの種類、なぜこのような開発テーマを考えたかなどの開発テーマの出し方、開発の進め方、今後のSAW技術の動向、技術者としての経験等について講演する。
1.SAWの原理
1-1 SAWとは
1-2 SAWとバルク波の違い
1-3 SAWの励振
2.SAWの種類
2-1 レイリー波
2-2 漏洩弾性波
2-3 縦波型漏洩弾性波
2-4 セザワ波
2-5 BGS波
2-6 ラブ波
2-7 板波(ラム波、SH波)
2-8 層状構造弾性波
2-9 境界波
3.SAWの解析方法
3-1 Campbell-Joneの方法
3-2 FEM
4.SAW用材料
4-1 セラミック(PZT等)
4-2 薄膜(ZnO等)
4-3 単結晶(LiTaO3,LiNbO3,水晶、LBO,ランガサイト等)
5.SAWデバイスの種類
5-1 トランスバーサル型フィルタ
5-2 SAW共振子
5-3 縦波型共振子フイルタ
5-4 横波型共振子フィルタ
5-5 ラダーフィルタ
5-6 他
6.SAWデバイスの開発・実用化例
6-1 トランスバーサル型フィルタ(テレビVIF用)
6-2 共振子(レイリー波、漏洩弾性表面波、BGS波、境界波等)
6-3 縦結合共振子フィルタ(IFフィルタ、RFフィルタ)
6-4 横結合共振子フィルタ(IFフィルタ)
6-5ラダー型フィルタ(RFフィルタ、デュプレクサ)
7.現在開発中のSAWデバイス
7-1 広帯域板板波共振子、フィルタ
7-2 (キャビティ型、音響多層膜型)
7-3 高周波板波(ラム波)共振子
7-4 高QSAW共振子
8.実用化にいたらなかったSAWデバイスの例とその要因
8-1 ゼロ温度特性をもつSAWデバイス
8-2 LSAWの高次モード
8-3 分極反転デバイス
8-4 音響光学波長可変フィルタ
8-5 他
9.今後の動向
10.技術者として仕事の進め方
【質疑応答・名刺交換】
SAW,弾性表面波,基礎,技術,動向,開発,種類,セミナー,講演