2025年10月23日(木)
10:30~16:30
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp
問い合わせフォーム
東京大学 大学院工学系研究科 化学システム工学専攻 教授 伊藤 大知 氏
(兼担)大学院医学系研究科 生体物理医学専攻 教授
(兼担)大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 教授
《専門》
医用化学工学、バイオマテリアル
《略歴》
1996年3月
東京大学工学部化学システム工学科卒業
1998年3月
東京大学大学院工学系研究科 化学システム工学専攻修士課程修了
1998年4月-2001年3月
東レ(株)
2002年4月
日本学術振興会・特別研究員DC1
2004年9月
東京大学大学院工学系研究科 化学システム工学専攻博士課程修了
2004年10月- 2006年8月
米国マサチューセッツ工科大学化学工学科・ 博士研究員
2006年9月
東京大学大学院工学系研究科・助手
2007年4月
東京工業大学資源化学研究所・助教
2009年2月
東京大学大学院医学系研究科
附属疾患生命工学センター・准教授
2009年4月
東京大学大学院工学系研究科
化学システム工学専攻・准教授(兼担)
東京大学大学院工学系研究科
バイオエンジニアリング工学専攻・准教授(兼担)
2020年5月
東京大学大学院医学系研究科
附属疾患生命工学センター・教授
東京大学大学院工学系研究科
化学システム工学専攻・教授(兼担)
東京大学大学院工学系研究科
バイオエンジニアリング工学専攻・教授(兼担)
《活動等》
化学工学会、膜学会、高分子学会、生物工学会、バイオマテリアル学会、再生医療学会、DDS学会
非会員:
55,000円
(本体価格:50,000円)
会員:
49,500円
(本体価格:45,000円)
学生:
55,000円
(本体価格:50,000円)
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
・1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。
■ 会員登録とは? ⇒
よくある質問
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
・本セミナーは「Zoom」を使ったWEB配信セミナーとなります。
【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、
こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)
セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについては
こちらをご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。
・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
・腹膜癒着防止材料開発するのに必要な最小限の工学的、および医学的な知識
・腹膜癒着防止材料の動物モデルの事例
・腹膜癒着防止材料の開発事例
・癒着防止におけるDDSや再生医療のアプローチの利用
腹膜癒着を抑制する材料として、Seprafilm(米Genzyme社)、Interseed(米Jhonson&Jhonson社)に加えて最近はアドスプレーが上市された。しかし依然として癒着防止性能や臨床医の使用感を完全に満たすような癒着防止材は存在していない。我々はinjectableゲル材料、スプレー材料、シート材料などの様々な検討を行うとともに、肝臓切除後の癒着に着目して研究を行っている。本講演では、基礎的な事項の解説から始まり、最新の研究も紹介しつつ、癒着防止材開発の評価ポイントを考えていく。
1.腹腔、腹膜、腹膜癒着
1-1.腹腔の解剖生理
(1)腹膜の構造、断面形状
(2)腹膜表面積の実測
(3)腹腔臓器の位置と漿膜の関係
1-2.腹膜構成細胞の性質
(1)腹腔構成細胞―中皮細胞・腹腔Mφ・繊維芽細胞
(2)腹膜中皮細胞の性質
2.腹膜癒着
2-1.腹膜癒着の病理
(1)正常治癒と腹膜癒着
(2)癒着の過程と細胞数の変動
(3)フィブリンブリッジの形成
(4)腹腔Mφの性質
(5)腹腔液の循環と癒着
(6)腹腔鏡と癒着
(7)最近のトピックス1:MSCの応用
(8)最近のトピックス2:MMT(中皮間葉転換)と癒着
2-2.動物モデルの選択
(1)盲腸擦過/腹壁切除モデル
(2)子宮角摘出モデル
(3)ボタン形成モデル
(4)肝臓切除モデル
(5)その他のモデル
3.腹膜癒着防止材料
3-1.認可されている癒着防止材料
Seprafilm、Interceed、Intergel、Precrude、Repel-CV、アドスプレー
3-2.In situ架橋ハイドロゲルを用いた新しい癒着防止材料
(1)コンセプト
(2)材料の選択
(3)ハイドロゲルの物性
(4)細胞毒性
(5)ウサギ癒着モデルによる癒着防止効果と材料設計の関係
3-3.スプレー材料の新たな開発
3-4.シート状マテリアルの新たな開発
3-5.材料設計に与える因子の議論
4.ドラッグデリバリー機能の利用
4-1.tPAの利用
4-2.ステロイド剤の利用(その他抗炎症薬も)
4-3.PLGA粒子とのハイブリッド化
4-4.最近のトピックス1:抗TGF-β阻害ペプチド
4-5.最近のトピックス2:HIF阻害
癒着防止剤、医用材料、材料評価、ハイドロゲル、セミナー、講習会