スキンケア化粧品のための乳化・可溶化技術【LIVE配信】
約40年間資生堂にて勤務された講師が開発事例を交え乳化、可溶化技術について解説

期間限定アーカイブ(録画)配信のご案内はこちらです。期間中何度でも視聴できます

「LIVE配信」と「アーカイブ配信」は別途のお申込が必要です。予めご了承ください。

セミナー概要
略称
乳化【WEBセミナー】
セミナーNo.
251119
開催日時
2025年11月27日(木) 10:30~16:30
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
講師
コスメスクリプトコンサルティング 代表 岡本 亨 氏

【略歴】
1985年株式会社資生堂入社。メーキャップ製品の開発に携わる。1990年より乳化、可溶化技術の研究開発ならびにスキンケア製品の開発に従事し、エマルションの形態制御に関する研究、基剤塗布膜の研究、経皮吸収に関する研究などに取り組む。
2025年 同社退社の後、コスメスクリプトコンサルティングを開業、技術コンサルタントとして活動をはじめる。
主な受賞歴に日本化粧品技術者会優秀論文賞(2007年)、日本油化学会オレオサイエンス賞(2008年)、日本薬剤学会製剤の達人:The Master of Pharmaceutical Technology(2013年)、油脂工業会館油脂技術論文優秀賞(2017年)など。
著書に「香粧品製造学・技術と実際」(Fragrance Journal 編集部編)など。

【ご専門】
コロイドおよび界面化学、化粧品学、製剤学

【学位】
博士(理学)
価格
非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円)
会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
学生:  55,000円 (本体価格:50,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
 ★1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
 ★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。
■ 会員登録とは? ⇒ よくある質問
特典
配布資料有り
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
・本セミナーは「Zoom」を使ったWEB配信セミナーとなります。

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについてはこちらをご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講座の内容
受講対象・レベル
これから化粧水、乳液に携わろうとしている初学者の方に理解いただけるようにお話しします
必要な予備知識
特に必要ありません
習得できる知識
・化粧水や乳液、クリームなどのスキンケア化粧品の成り立ちから処方設計の考え方
・スキンケア化粧品を開発するために必要な可溶化、乳化に関する知識
・実際の開発事例にもとづいた可溶化、乳化技術の理解
・可溶化、乳化に関するトラブルとその解決方法
趣旨
スキンケア化粧品に欠かせない化粧水・乳液・クリームなどの製品は、互いに混ざり合わない水相と油相の成分を巧みに配合し、処方技術によって高い機能性と感性価値を提供しています。こうした製品設計の基盤となるのが、乳化および可溶化技術です。
乳化および可溶化は、水と油という相互に溶解しない成分を均一に混合し、安定に保つための技術であり、製品の使用感や機能、有効成分の安定配合などにおいて中心的な役割を担います。近年では、界面コロイド化学の発展により、従来困難とされていた処方の製剤化も可能となり、スキンケアの有用性が大きく向上しています。
本講演では、乳化や可溶化の基本原理を支える界面コロイド化学を平易に解説したうえで、水と油をうまく乳化し、安定に保つために必要な要因を体系的に整理します。
さらに、乳化の安定性向上や製造工程の工夫についても触れ、スキンケア製品の品質向上に役立つ知見を、実際の開発事例とあわせてご紹介します。
プログラム

 1 スキンケア化粧品について
  1.1 化粧水
  1.2 乳液
  1.3 配合成分
   1.3.1 保湿剤
   1.3.2 界面活性剤
   1.3.3 油分
   1.3.4 増粘剤
   1.3.5 薬剤、添加剤
  1.4 スキンケア化粧品の処方設計のポイント
   1.4.1 使用感触を調整する
   1.4.2 肌を乾燥から守る
   1.4.3 有効成分を安定に配合する
   1.4.4 スキンケア化粧品における乳化・可溶化技術

 2 乳化・可溶化を理解する
  2.1 乳化・可溶化とは
   2.1.1 相図から理解する(ミセル、マイクロエマルション、エマルション)
   2.1.2 粒子の大きさから理解する
   2.1.3 乳化・可溶化の設計のポイント(作り方と安定性)
  2.2 界面活性剤を知る
   2.2.1 界面活性剤の種類と特徴
   2.2.2 界面活性とミセル形成
   2.2.3 クラフト点
   2.2.4 曇点
   2.2.5 HLB
   2.2.6 自己組織体の形成
   2.2.7 臨界充填パラメーター
  2.3 乳化を理解するための相図の基礎
   2.3.1 相図の基本を理解する
   2.3.2 2成分系の相図
   2.3.3 3成分系の相図
   2.3.4 相図で乳化プロセスを分析
  2.4 安定なエマルションをつくるには
   2.4.1 エマルションの破壊はどのように進むのか
   2.4.2 クリーミング
   2.4.3 凝集
   2.4.4 合一
   2.4.5 オストワルドライプニング
  2.5 エマルションを上手くつくるには
   2.5.1 調製方法によって出来栄えは大きく異なる
   2.5.2 微細なエマルションを調製するための考え方
   2.5.3 転相乳化法
   2.5.4 D相乳化法
   2.5.5 PIT温度乳化法
  2.6 つくりやすさと安定性の両立
   2.6.1 α-ゲルを活用したエマルション
   2.6.2 アミノ酸ゲル乳化法
   2.6.3 液晶を利用したエマルションの調製

 3 最新の乳化・可溶化技術
  3.1 ポリエーテル変性シリコーンによる化粧水
  3.2 α‐ゲルを活用したエマルション
   3.2.1 α-ゲルの生成と物性
   3.2.2 保湿作用にすぐれたクリーム
  3.3 ピッカリングエマルション
   3.3.1 無機粉末を用いたエマルション
   3.3.2 ソフトマターを用いたエマルション
  3.4 液晶を用いた高内水相W/Oエマルション
  3.5 ナノエマルション
   3.5.1 分散法によるナノエマルション
   3.5.2 凝集法によるナノエマルション
  3.6 巨大エマルション

 4 エマルションの評価方法
  4.1 エマルションの物性評価方法
  4.2 エマルションの構造解析
  4.3 エマルションの経時安定性の評価

 質疑応答

キーワード
乳化,可溶化,化粧品,化粧水,乳液,エマルション,界面活性剤,開発,処方設計
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