★破面解析での失敗・改善事例も交えながら、“現場で使える破面形態判定の勘どころ”をご紹介します!
※本セミナーはZoomを使ったLIVE配信セミナーです。アーカイブ配信はございません。
1.破壊を理解するための金属材料の基礎知識
1-1.金属材料とは
1-2.金属結晶(多結晶、結晶粒、結晶粒界)
1-3.結晶構造
1-4.弾性変形と塑性変形
1-5.転位・すべり運動
1-6.すべり系(すべり面、すべり方向)
2.破壊の形態とメカニズム
2-1.塑性変形大小の観点
(1)延性破壊
(2)脆性破壊
2-2.金属組織学的観点
(1)粒内破壊
(2)粒界破壊
2-3.結晶学的観点
(1)へき開破壊
(2)せん断破壊
2-4.荷重および環境観点
(1)静的破壊
(2)衝撃破壊
(3)疲労破壊
(4)環境破壊(応力腐食割れ、水素脆化、高温破壊)
3.破損品の調査
3-1.破損品調査(破損解析)の全体フロー
3-2.破面解析(フラクトグラフィ)の位置づけ
4.破断部の調査・観察のための前準備
4-1.損傷品の取り扱い上の注意点と保存法
4-2.破損品の全体および破面周辺の観察
4-3.外観写真撮影のポイント
4-4.主き裂位置確認
4-5.二次き裂解析の要否判断
4-6.破損部の切り出し
4-7.損傷品の送付
4-8.破面出し
4-9.破面の洗浄技術
4-10.破面除錆技術
4-11.破面切り出し不可・入手迅速化のための対応策
5.破面解析(フラクトグラフィ)
5-1.フラクトグラフィとは
5-2.マクロ破断面観察(肉眼、低倍率光学顕微鏡)
5-2-1.破壊形式の推定
(1)延性破壊
(2)脆性破壊
(3)疲労破壊
(4)応力腐食割れ
(5)水素脆性
5-2-2.破壊起点部とき裂進展方向の確認方法
(1)ラチェットマーク
(2)放射状模様
(3)シェブロンパターン
(4)ビーチマーク
(5)起点と最終破断部の位置関係
5-2-3.負荷応力レベルの推定
(1)塑性変形の有無
(2)破面の凸凹状態
(3)最終破断部の面積率・偏心量
(4)単一起点、多起点
(5)フィッシュアイの位置
5-2-4.破壊進展速度の確認方法
(1)き裂進展領域の粗さ
(2)放射状模様
5-3.ミクロ破断面観察(走査型電子顕微鏡(SEM))
5-3-1.延性破壊
(1)伸長ディンプル
(2)等軸ディンプル
(3)リップル
5-3-2.脆性破壊
(1)へき界破面
(2)リバーパターン
(3)タング
(4)粒界破面
(5)粒界破面+ディンプル
(6)擬へき開破面
5-3-3.疲労破壊
(1)延性ストライエーション
(2)脆性ストライエーション
(3)粒界疲労破面
(4)フィッシュアイ
(5)無特徴破面
(6)タイヤトラック
(7)ラブマーク
(8)二次割れ
(9)不規則なストライエーション状模様
5-3-4.応力腐食割れ
(1)粒内破面(羽毛状破面(ファンシェープトパターン))
(2)粒界破面(ロックキャンディ―)
5-3-5.水素脆化
(1)粒界破面(ロックキャンディー、ヘアーライン・ディンプル混在)
(2)粒内破面
(3)擬へき開破面
5-3-6.き裂進展方向の確認方法
(1)延性破面のディンプル
(2)脆性破面のリバーパターン
(3)疲労破面のストライエーション
5-3-7.破面解析による基礎的破壊力学を用いた破面数値解析
(1)実働応力
(2)残存寿命
6.破面解析の事例紹介
6-1.ギヤ破損品
6-2.シャフト類破損品
6-3.クランクシャフト破損品
6-4.ばね破損品
6-5.その他
7.注意すべき破面解析の事例
7-1.ストライエーションとパーライトとの識別
7-2.ねずみ鋳鉄材の疲労破壊と静的破壊との区別
7-3.延性ストライエーション状模様
7-4.その他