★破面解析での失敗・改善事例も交えながら、“現場で使える破面形態判定の勘どころ”をご紹介します!

金属材料の破損・破壊メカニズムと破面解析【LIVE配信】
~現場で役立つ“破面解析の正しい進め方”と“破面形態を正しく見極めるための実践ポイント~

※本セミナーはZoomを使ったLIVE配信セミナーです。アーカイブ配信はございません。

セミナー概要
略称
金属破面解析【WEBセミナー】
セミナーNo.
251146
開催日時
2025年11月06日(木) 10:30~16:30
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
講師
宮内技術士事務所 所長 宮内 憲一 氏

<ご専門>
 金属部品・製品の
 ・開発における性能・強度・耐久性・品質の評価業務効率化
 ・高強度化(機械的性質、疲労強度)・軽量化・耐摩耗性向上(トライボロジー)技術
 ・フラクトグラフィ、破損解析および破損原因対策
 ・生産技術・工法(鍛造・鋳造・熱処理・表面処理)に関わる品質安定化
 ・工法変更・材料置換・生産性向上技術によるコスト低減

<学協会>
 ・日本技術士会

<ご略歴>
 ・三菱自動車工業(株)、三菱ふそうトラック・バス(株)にて、金属部品の開発・評価、国内外サプライヤーおよび国内外生産拠点への品質安定化などの技術指導、金属部品コスト低減、市場不具合部品の破損原因調査・対策、海外認証業務に従事(約26年間)
 ・JFEテクノリサーチ(株)にて、自動車車体構造解析に従事(約3年間)
 ・2024年に宮内技術士事務所を開設し、金属ものづくりコンサルタントとして活動中
価格
非会員:  55,000円 (本体価格:50,000円)
会員:  49,500円 (本体価格:45,000円)
学生:  55,000円 (本体価格:50,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で55,000円(税込)から
 ・1名で申込の場合、49,500円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計55,000円(2人目無料)です。
会員登録とは? ⇒ よくある質問
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
・本セミナーは「Zoom」を使ったWEB配信セミナーです。

・セミナー資料はPDFで事前にお送りします。セミナー資料の無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。この点にご了承の上、お申し込みください。


【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】

1.Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントをダウンロードして下さい。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。

2.セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたについてはこちらをご覧下さい。セミナー開始直前のトラブルについては対応いたしかねますのでご了承下さい。

3.開催日の数日前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加下さい。
講座の内容
受講対象・レベル
・自動車部品、機械、輸送機器、工作機械、設備など構造物の設計、開発、品質管理、保守に携わる技術者の方
習得できる知識
・金属材料の破壊メカニズムに関する基本的知識
・金属材料の破面解析(フラクトグラフィ)の基礎
・正しく破面形態を判定する能力
・破面解析の正しい手順
趣旨
 金属部品の破損や破壊の原因を特定するには、技術者が保有する技術・経験知を最大限に活用した対応力が必要です。しかし、実際の破壊は複数の破壊形態が絡み合って発生することが多く、経験の浅い技術者には高いハードルに感じるかもしれません。
 本セミナーでは、破損・破壊の主原因を特定するために不可欠な破面解析(フラクトグラフィ)の基礎を、初心者にも分かりやすく解説します。破壊メカニズムや典型的な破面形態(延性破壊、脆性破壊、疲労破壊など)の特徴を押さえ、解析のポイントや基本的な解析手法を体系的に習得することを目指します。
 また、講師の自動車メーカーでの実務経験に基づく破面解析での失敗・改善事例も交えながら、書籍では得られない“現場で使える破面形態判定の勘どころ”をご紹介します。是非このセミナーで破面解析力を身につけ、高いトラブル対応力のある技術者を目指してください。
 
プログラム

1.破壊を理解するための金属材料の基礎知識
 1-1.金属材料とは
 1-2.金属結晶(多結晶、結晶粒、結晶粒界)
 1-3.結晶構造
 1-4.弾性変形と塑性変形
 1-5.転位・すべり運動
 1-6.すべり系(すべり面、すべり方向)

2.破壊の形態とメカニズム
 2-1.塑性変形大小の観点
  (1)延性破壊
  (2)脆性破壊
 2-2.金属組織学的観点
  (1)粒内破壊
  (2)粒界破壊
 2-3.結晶学的観点
  (1)へき開破壊 
  (2)せん断破壊
 2-4.荷重および環境観点
  (1)静的破壊
  (2)衝撃破壊
  (3)疲労破壊
  (4)環境破壊(応力腐食割れ、水素脆化、高温破壊)

3.破損品の調査
 3-1.破損品調査(破損解析)の全体フロー 
 3-2.破面解析(フラクトグラフィ)の位置づけ

4.破断部の調査・観察のための前準備
 4-1.損傷品の取り扱い上の注意点と保存法
 4-2.破損品の全体および破面周辺の観察
 4-3.外観写真撮影のポイント
 4-4.主き裂位置確認
 4-5.二次き裂解析の要否判断
 4-6.破損部の切り出し
 4-7.損傷品の送付
 4-8.破面出し
 4-9.破面の洗浄技術
 4-10.破面除錆技術
 4-11.破面切り出し不可・入手迅速化のための対応策

5.破面解析(フラクトグラフィ)
 5-1.フラクトグラフィとは
 5-2.マクロ破断面観察(肉眼、低倍率光学顕微鏡)
  5-2-1.破壊形式の推定
    (1)延性破壊
    (2)脆性破壊
    (3)疲労破壊
    (4)応力腐食割れ
    (5)水素脆性
  5-2-2.破壊起点部とき裂進展方向の確認方法
    (1)ラチェットマーク
    (2)放射状模様
    (3)シェブロンパターン
    (4)ビーチマーク
    (5)起点と最終破断部の位置関係
  5-2-3.負荷応力レベルの推定
    (1)塑性変形の有無
    (2)破面の凸凹状態
    (3)最終破断部の面積率・偏心量
    (4)単一起点、多起点
    (5)フィッシュアイの位置
  5-2-4.破壊進展速度の確認方法
    (1)き裂進展領域の粗さ
    (2)放射状模様
 5-3.ミクロ破断面観察(走査型電子顕微鏡(SEM))
  5-3-1.延性破壊
    (1)伸長ディンプル
    (2)等軸ディンプル
    (3)リップル
  5-3-2.脆性破壊
    (1)へき界破面
    (2)リバーパターン
    (3)タング
    (4)粒界破面
    (5)粒界破面+ディンプル
    (6)擬へき開破面
  5-3-3.疲労破壊
    (1)延性ストライエーション
    (2)脆性ストライエーション
    (3)粒界疲労破面
    (4)フィッシュアイ
    (5)無特徴破面
    (6)タイヤトラック
    (7)ラブマーク
    (8)二次割れ
    (9)不規則なストライエーション状模様
  5-3-4.応力腐食割れ
    (1)粒内破面(羽毛状破面(ファンシェープトパターン))
    (2)粒界破面(ロックキャンディ―)
  5-3-5.水素脆化
    (1)粒界破面(ロックキャンディー、ヘアーライン・ディンプル混在)
    (2)粒内破面
    (3)擬へき開破面
  5-3-6.き裂進展方向の確認方法
    (1)延性破面のディンプル
    (2)脆性破面のリバーパターン
    (3)疲労破面のストライエーション
  5-3-7.破面解析による基礎的破壊力学を用いた破面数値解析
    (1)実働応力
    (2)残存寿命

6.破面解析の事例紹介
 6-1.ギヤ破損品
 6-2.シャフト類破損品
 6-3.クランクシャフト破損品
 6-4.ばね破損品
 6-5.その他
  
7.注意すべき破面解析の事例
 7-1.ストライエーションとパーライトとの識別
 7-2.ねずみ鋳鉄材の疲労破壊と静的破壊との区別
 7-3.延性ストライエーション状模様
 7-4.その他

キーワード
自動車、金属、材料、破壊、破損、応力、腐食、き裂、破面、解析、フラクトグラフィ
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