EV熱マネジメントシステムの最前線【WEBセミナー】

セミナー概要
略称
EV熱マネジメント【WEBセミナー】
セミナーNo.
stb251103
開催日時
2025年11月14日(金) 09:30~17:30
主催
S&T出版(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
講師
【第1部】Y4ATEC 山本 祐司 氏
ご略歴:
1955年生まれ。兵庫県出身。
1979年神戸大学機械工学科卒。同年昭和アルミニウム株式会社に入社(同社は、昭和電工に吸収後、現在はResonacとMahleの一部を構成している)。自動車用エアコンシステム、エンジンクーリングシステムの熱交換器開発担当技術者・責任者として従事。その後、同分野のシステム開発を目指し
1998年フランスValeo(ヴァレオ)に入社。同分野の熱交換器や圧縮機等の開発部門のDirectorとしてR134a / R1234yf / CO2エアコンシステム、EV熱マネジメントシステム主要部品の開発を主導。
2013年以降は、インド・中国の企業やOEMでEV熱マネやエアコンシステムと主要部品の開発指導に従事。フランス(5年)、インド(7年)、中国(1年)、合計13年間の海外現地企業勤務を経て
2021年より日本でY4ATEC ‐ 熱マネコンサルタントとして活動中。インド、ドイツ、中国、日本、フランス等の顧客に対し個人事業主として対応、現在に至る。

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【第2部】(株)デンソー サーマルマネジメントシステム技術1部 担当次長 加藤 吉毅 氏
ご略歴:
1999年3月 大阪府立大学 卒業
1999年4月 (株)デンソー 入社
現在は熱マネシステム開発・設計に従事

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【第3部】ダイキン工業(株)化学事業部 商品開発部 ガスT 味岡 将平 氏
ご略歴:
2020年 ダイキン工業株式会社に入社
2021年 化学事業部 商品開発部 ガスTにて車両向け新冷媒の開発に従事。

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【第4部】モリモトラボ 代表 (元 東海大学教授) 工学博士 電気学会フェロー 森本 雅之 氏
ご略歴:
28年間三菱重工業にてパワーエレクトロニクス、モータの研究開発を行う。
2005年より2018年まで東海大学教授として 研究及び教育を行う。
自動車用パワーエレクトロニクス、誘導モータ、リラクタンストルク応用モータなどの各種モータの設計、制御、及びパワーエレクトロニクスの産業応用に取り組んでいる。

電気学会の自動車用パワーエレクトロニクス関係の委員会の委員長(2007-2024)。
電気学会フェロー、IEEE終身会員。
電気学会論文誌編修長、技術士試験委員、電気主任技術者試験委員などを歴任。

著書は「電気自動車のしくみ」(ナツメ社),「入門インバータ工学」(森北出版)、「電気自動車」(森北出版)、「交流のしくみ」(講談社ブルーバックス)、「パワエレ図鑑」(オーム社)など多数あり。
価格
非会員: 59,400円(税込)
会員: 49,500円(税込)
学生: 59,400円(税込)
価格関連備考
59,400円 (Eメール案内登録価格:1名49,500円,2名59,400円,3名80,300円,4名以上:ご参加者数×24,200円)
※資料付
※Eメール案内を希望されない方は、「59,400円×ご参加人数」の受講料です。
※Eメール案内(無料)を希望される方は、通常1名様59,400円から
 ★1名で申込の場合、49,500円
 ★2名同時申込の場合は、2名様で59,400円
 ★3名同時申込の場合は、3名様で80,300円
 ★4名以上同時申込の場合は、ご参加者数×24,200円
  ※4名以上お申し込みの場合は、ご連絡ください。

※2名様以上の同時申込は同一法人内に限ります。
※2名様以上ご参加は人数分の参加申込が必要です。
備考
<Webセミナーのご説明>
・本セミナーはZoomウェビナーを使用したWebセミナーです。
 ※ZoomをインストールすることなくWebブラウザ(Google Chrome推奨)での参加も可能です。お申込からセミナー参加までの流れはこちらをご確認下さい。
キャンセル規定、中止の扱いについてはこちらを確認ください。

<禁止事項>
セミナー当日にZoomで共有・公開される資料、講演内容の静止画、動画、音声のコピー・複製・記録媒体への保存を禁止いたします。

<配付資料について>
本セミナーの資料はPDF形式(電子データ)により配布予定です。
講座の内容
趣旨
(1)熱マネジメントシステムの最新全体像とTESLA、BYDと国産車、トヨタ、日産の評価、(2)ヒートポンプ、除霜技術、(3)新冷媒技術と材料適合性、(4)モータ・PCUの冷却技術など、熱マネジメントの最前線を学べるセミナー。
プログラム

第1部 9:30~12:00
EV熱マネージメントシステムの現状と次世代の課題(2025年版)

 EVの熱マネージメントシステム(TMS)は、電動化の多様化・進化の中で対応が模索されている。対象の3サブシステムは、冷却が必要なモータやインバータ等のパワートレイン冷却システム(PCS)、冷却と加熱が必要なバッテリ熱マネージメントシステム(BTMS)、及び空調システム(ACS)。このTMSの統合アーキテクチャが鍵で、電力消費効率とコストの改善、環境や各種EVへの対応が主課題。そこで、NISSAN、TOYOTA、BYD、TESLA、最適化案(EVTTMS)の例を用いて各社各様TMSを比較評価し、現状を解説する。更に、TMSと構成要素の動向と課題をまとめて示す。

1. 講演の要旨
2. EV熱マネージメントシステム(TMS)とは?
3. TMSの進化と現状
4. TMSの比較評価法
5. TMSの評価例 (NISSAN, TOYOTA, BYD, TESLA, EVTTMS)
6. TMSの動向と課題
7. TMSの構成要素の動向と課題
8. まとめ
9. 質疑応答

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第2部 12:45~14:15
BEVの普及課題を熱で解決する高効率エコシステム

 自動車業界では100年に1回の変革といわれる「CASE」が叫ばれており、電気エネルギーで走行するBEVへの急速な移行が行われている。BEV普及課題として、リセールバリューの低下、冬季航続距離の低下と考えており、本講演では上記課題に対する解決技術について紹介する。

1. 開発背景
2. 提供技術と効果
3. 紹介技術① 簡素なヒートポンプ
4. 紹介技術② 除霜技術
5. まとめ

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第3部 14:25~15:55
EVに適した新冷媒技術

 車両の電動化に伴い、内燃機関をもたないBEVが注目を集めている。BEVでは、冬季の車室内空調を電気ヒーターで行っていたが、省エネルギー化のためにヒートポンプシステムの採用が進められている。本講演では、低外気でもヒートポンプシステムで高い性能が得られ、環境負荷の小さいHFO冷媒を紹介する。

1. 背景・開発コンセプト
2. ダイキンの新冷媒について
 2.1 自動車冷媒の歴史
 2.2 冷媒物性
3. 環境規制
4. 冷媒の燃焼性
5. 冷媒の安定性
 5.1 冷媒単体の安定性
 5.2 材料適合性
6. 性能試験結果

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第4部 16:00~17:30
EVモータ、PCUの冷却技術

 カーボンニュートラルを目指して電動車が拡大し、開発が活性化している。電動車のキーコンポーネントは、モータ、パワーコントロールユニット(PCU)、バッテリである。このうち、モータとPCUの性能は走行性能に直接影響する。モータとPCUはいずれも発熱が大きく、それらの冷却が電動車のキー技術となる。そこで、本講演では、モータとPCUの技術動向に基づき、それらの冷却、放熱技術を紹介する。

1. モータとPCUの概要
 1.1 自動車用モータ
 1.2 PCU
 1.3 xEVの出力
2. モータとPCUの発熱
 2.1 モータの発熱
 2.2 モータの上限温度
 2.3 パワーデバイスの発熱
 2.4 PCUの発熱
3. PCUの冷却技術
 3.1 パワーデバイスの冷却
 3.2 PCUの冷却システム
 3.3 受動部品の冷却
4. モータの冷却技術
 4.1 モータ内部の伝熱
 4.2 水冷,油冷
 4.3 回転子の冷却
5. 今後の動向
 5.1 ワイドバンドギャップデバイス
 5.2 高電圧化
 5.3 e-Axle

スケジュール
9:30~12:00 第1部 
 -昼食-
12:45~14:15 第2部
 -休憩-
14:25~15:55 第3部
 -休憩-
16:00~17:30 第4部
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