☆EV用途、通信機器用途、AIデータセンター用途などでさらに需要が拡大するMLCCの今後の展開は?
☆チタン酸バリウム(BaTiO3)の設計、グリーンシート成形、焼結工程、電極製造についても解説!
※オンライン会議アプリZoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のPCで受講できます。
MLCCの生産に必要な材料、設備メーカーや素材メーカーにおける研究開発、製造、販売に携わる方、およびMLCCを使用する製品の設計技術者(初心者から中級者まで)
今回のセミナーでは1日セミナーで設計しています。MLCC専門外の方もご理解いただけるように、基礎的な事項も平易に説明し、皆さんのご理解を深められるように構成しています。また、MLCCに限らず積層セラミック電子部品の多くの関係者にも有益なセミナーと考えます。
・セラミックスの基礎知識
・コンデンサの機能
・BaTiO3セラミックス誘電体特性、BaTiO3セラミックスの格子欠陥の制御技術、非還元材料の設計指針
・薄層用微粒BaTiO3粉末の設計指針
・内部電極Ni金属粉、共素地、焼結挙動
・MLCCの信頼性、評価技術
・MLCC全般にわたる製造プロセス技術、焼成技術のポイント
・MLCCの開発動向
MLCCはスマートフォーンに代表される小型電子機器から、自動車のEV化、今後の自動運転化に向けて、また、5G、IoTの進展に伴い生活のあらゆる分野で、さらに最近ではAI分野、AIデータセンターでの大幅な需要増大が見込まれる電子部品です。MLCCの多くはBaTiO3をベースにした誘電体セラミックスが誘電体素子に用いられています。MLCCの小型化はこの誘電体素子の薄層化によるところが大きく、MLCCの信頼性はこのBaTiO3誘電体セラミックスの材料的特性に負うところが大きいと言えます。
本セミナーでは、MLCCやMLCCに必要な素材(セラミックス材料、電極材料、バインダーなど有機材料)に係わる技術者、および生産の第一線で頑張っておられる開発および製造に係わる技術者、品質管理や故障解析に係わる技術者の方に聴講していただければと思っています。MLCCの信頼性に影響するBaTiO3強誘電体セラミックスの設計指針として、セラミックスの基礎からBaTiO3の格子欠陥制御に関わるドナーやアクセプター元素添加などのBaTiO3の材料組成設計の指針、また、高電圧用としての常誘電体CaZrO3系材料を使用したMLCCまでを分かりやすく説明します。MLCCに係わる皆様の日々の研究開発、製造現場での指針、方向性を提供できればと思っています。
1.積層セラミックコンデンサ(MLCC)の基礎
1-1 セラミックスの基礎
- 焼結現象 粒成長、平衡状態図
1-2 コンデンサの種類
1-3 インピーダンス素子としてのコンデンサ
- 周波数特性、インピーダンス、ESR ESL、デカップリング、平滑
1-4 MLCCの概要
- 高誘電率系、温度補償系、温度係数、シフター、デプレッサー
1-5 Ni内部電極MLCC
- 平衡酸素分圧、還元雰囲気
2.BaTiO3(BT)強誘電体セラミックスの基礎
2-1 BTの強誘電性
- 結晶構造、相転移、分極、ドメイン、ヒステリシス
2-2 微粒BT粉末の合成
- 固相法、シュウ酸法、水熱合成法、c/a軸比、サイズ効果
2-3 BT誘電体原料の組成
- サイト、配位、アクセプター元素、ドナー元素
2-4 BT誘電体セラミックスの構造
- コアシェル構造、非コアシェル構造、不均一歪、粒成長抑制
3.Ni内部電極MLCC対応のBT材料
3-1 酸化物の還元現象の熱力学
- 熱力学、化学平衡、ギブス生成自由エネルギー、酸素分圧、
3-2 BTの酸素空孔生成
- 格子欠陥式、欠陥濃度、Aサイト、Bサイト、化学量論比、欠陥式
3-3 粒界の役割
- 粒界の構造、酸素の拡散、元素の偏析
3-4 BT強誘電体材料の技術動向
- アクセプター元素置換、ドナー元素置換、ドナー元素添加コアシェル材料
- アクセプター置換BTのドナー元素添加コアシェル材料
4.BTセラミックスの長期信頼性
4-1 BTセラミックスの電気伝導
- バンド伝導、ホッピング伝導、オーム則、バンドギャップ
4-2 高電界での電気伝導
- チャイルド則、放出電流、摩耗故障、欠陥準位、トラップ
3-3 酸素空孔移動現象とその制御
- 活性化エネルギー、分析手法、シミュレーション
3-4 MLCCの摩耗故障と加速性
- 加速評価、温度加速、電圧加速、アレニウス、アイリングモデル、電界集中
5.MLCCの製造プロセス
5-1 製造工程の概要
5-2 シート成形工程、主にスラリー組成の設計およびスラリー製造技術
- シートの剥離・積層、バインダー、分散剤、可塑剤、乾燥収縮、PVC
5-3 Ni内部電極工程、主にその焼結性
- ペースト組成、収縮挙動、共素地、カバレッジ、Ni電極組成
5-4 MLCC焼成工程、主に焼成雰囲気制御とBT酸素空孔制御
- バインダーの熱分解、雰囲気制御、残留炭素
- 酸素空孔生成、再酸化、短時間焼成
5-5 MLCCの外部電極
- Ag、Cu、Ag/Pd、Ni/Pd、樹脂電極、マイグレーション
5-6 故障解析
- MLCC内部の構造欠陥、非破壊故障解析、破壊故障解析、電解剥離法
6.MLCCの技術動向
6-1 AI分野に向けた小型、大容量化、高圧化(CaZrO3系)
6-2 IoT、5Gへの対応、低ESR化、低ESL化
- 5G化の動向 LW逆転、3端子、多端子
6-3 車載に向けた高圧、高温化
- 市場動向、車載規格(AEC-Q200)、信頼性データ、中高圧設計、高温対策
6-4 BT以外の誘電体材料の動向
- CaZrO3、タングステンブロンズ、その他特許例、シリコンキャパシター
≪質疑応答≫