防爆エリアで使用可能な産業用ロボット、IoT機器、照明、その他電気機器の開発者、
活用したいユーザ等、防爆機器に携わる研究者・技術者に向けたセミナー。

火災・爆発の未然防止にむけた
火災現象・防爆構造・防爆範囲の理解【WEBセミナー】
【防爆の基礎知識】

セミナー概要
略称
防爆【WEBセミナー】
セミナーNo.
st251212
開催日時
2025年12月16日(火) 10:30~16:45
主催
サイエンス&テクノロジー(株)
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
講師
■第1部 (10:30~12:00)
東京理科大学 創域理工学研究科 国際火災科学専攻 教授 土橋 律 氏
【ご専門】安全工学、燃焼学

1983年 東京大学 大学院 工学系研究科 反応化学専門課程 修了
1983年 富士写真フイルム(株)
1990年 東京大学工学部・工学系研究科 助手 講師、准教授を経て 教授(2005年)
2024年 東京理科大学 創域理工学研究科 国際火災科学専攻 教授

日本火災学会賞(2013年)、日本燃焼学会論文賞(2014,2018年)
安全工学会 北川学術賞(2021年)、安全工学会論文賞(2014,2022年)

■第2部 (13:00~15:00)
工学院大学 工学部 電気電子工学科 准教授 市川 紀充 氏
【ご専門】放電・静電気、ビル電気システム、電気安全(感電)

2005年東京農工大学大学院博士(後期)課程単位修得満期退学。2004年日本学術振興会特別研究員。
(独)労働安全衛生総合研究所を経て、現在、工学院大学工学部電気電子工学科准教授。
博士(工学)。電気設備学会から多数受賞、電気学会等からも複数賞を受賞。

■第3部 (15:15~16:45)
(株)FPEC シニアコンサルタント 吉村 伸啓 氏 [企業実績紹介]

横浜国立大学工学部物質工学科(安全工学)卒
1996~2006年
 高圧ガス保安協会:コンビナート事業者認定制度審査業務、法令基準策定業務、
 海外実態調査業務(規格・基準類、事業者の安全管理態勢など)など
2006~2008年
 ズードケミー触媒(株)(現クラリアント触媒(株)):生産計画・管理、現場技術支援、量産化試験など
2009~2021年
 MS&ADインターリスク総研:火災・爆発、事業中断リスクに関する調査、シミュレーション、コンサルティングなど
2021年より現職
 危険区域の精緻なリスク評価、災害・防災シミュレーションなどのコンサルティング業務
 企業側、行政側および第三者機関のそれぞれの立場から、産業保安分野における仕事に長年携わる。
価格
非会員: 44,000円(税込)
会員: 42,020円(税込)
学生: 44,000円(税込)
価格関連備考
定 価 :1名につき 44,000円(税込)
会員価格:1名につき 42,020円 2名の場合 55,000円、3名の場合 82,500円(税込)

※上記会員価格は受講者全員の会員登録が必須となります。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※他の割引は併用できません。
※請求書は主催会社より代表者のメールアドレスにご連絡いたします。
備考
PDFテキスト(印刷可・編集不可)
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。

【ライブ配信(Zoom使用)セミナー】
・本セミナーはビデオ会議ツール「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
 PCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
・お申し込み後、接続確認用URL(https://zoom.us/test)にアクセスして接続できるか等ご確認下さい。
・後日、別途視聴用のURLをメールにてご連絡申し上げます。
・セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
講座の内容
プログラム

第1部 [10:30~12:00]
「火災、ガス爆発災害の燃焼現象としての理解とリスク低減策」(仮)

 火災、ガス爆発災害は、燃焼現象により発生する災害である。したがって、これらの災害における燃焼現象を理解することで、的確に災害のリスク低減をはかることができる。燃焼現象と災害のシナリオ、リスク評価等について概説する。

 
1.燃焼現象の説明

 1.1 燃焼現象とは
 1.2 予混合火炎と拡散火炎

2.火災、ガス爆発災害の過程(シナリオ)とリスク
 2.1 火災の過程(シナリオ)と発生可能性、被害の大きさ
 2.2 ガス爆発災害の過程(シナリオ)と発生可能性、被害の大きさ

3.リスク評価とリスクの低減対策
 3.1 火災のリスク評価に関係する特性値
 3.2 ガス爆発災害のリスク評価に関係する特性値
 3.3 リスク低減対策

4.まとめ

□ 質疑応答 □

 
第2部  [13:00~15:00]
「電気機器における防爆構造の理解」

 可燃性雰囲気で着火源があると、火災や爆発が起こり、多くの死傷災害が発生する可能性がある。この種の災害を防止するために、一般に防爆電気機器の使用が求められる。電気機器のすきまから侵入した爆発性の雰囲気が、内部にある着火源が原因で着火することがあるからだ。
例えば、耐圧防爆構造では、接合部にあるすきまを通じて爆発性雰囲気が電気機器の内部に侵入し、容器の内部で着火して爆発しても、容器が爆発の圧力に耐えられることが必要である。耐圧防爆構造の電気機器は、接合面を適切な寸法にすることで、機器の外部の爆発性雰囲気による着火を防止できる作りになっている。

 本講演では、(1)耐圧防爆構造、(2)内圧防爆構造、(3)油入防爆構造、(4)安全増防爆構造、(5)本質安全防爆構造、(6)樹脂充てん防爆構造、(7)粉体充てん防爆構造、(8)非点火防爆構造、(9)特殊防爆構造などを解説する。

 
 1.電気機器の防爆構造

 2.耐圧防爆構造

 3.内圧防爆構造

 4.油入防爆構造

 5.安全増防爆構造

 6.本質安全防爆構造

 7.樹脂充てん防爆構造

 8.粉体充てん防爆構造

 9.非点火防爆構造

10.特殊防爆構造

11.その他

□ 質疑応答 □

第3部 [15:15~16:45]
「精緻なリスク評価による防爆範囲の再評価」

 防爆範囲は、従来、危険物の取扱量、運転条件などに関わらず、一律に広く設定されていたが、定量的なリスク評価により合理的に設定でき、また低減できるようになった。その結果、危険物施設でのスマホ、センサー、カメラなどの非防爆機器の使用拡大、現場データのデジタル化などが推進され、作業の効率化や省力化につながっている。また、危険物を扱うあらゆる業種・業態で適用できるため、最近その活用が急激に高まっている。

 本セミナーでは、危険区域の精緻なリスク評価について、従来方法との違い、最近の活用傾向、評価によるメリットとともに、評価方法、評価上の留意点について解説する。

 
1.    経緯と概要
 
1)    防爆に関する法規制
 2)    IEC規格の改訂変遷と国内への導入経緯
 3)    経産省ガイドラインとIEC規格
 4)    最近の活用傾向
 5)    評価によるメリット
 6)    用語(危険区域、放出等級、通常運転) 

2.    従来の評価方法
 1)    サンプル図による方法
 2)    特徴

3.    新しい定量的リスク評価方法
 1)    評価方法概要
 2)    IEC Ed2.0とEd.3.0の違い
 3)    開口部面積
 4)    漏洩速度・ガス放出速度
 5)    放出特性
 6)    換気速度
 7)    換気度
 8)    危険区域の判定
 9)    危険距離
 10)    危険範囲
 11)    第1等級放出源の評価方法

4.    実際の運用
 1)    評価結果の示し方例
 2)    産総研エクセル計算プログラム
 3)    運用時の留意点
 4)    よくある質問
 

□ 質疑応答 □

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