2018年09月06日(木)
12:30~16:30
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp
問い合わせフォーム
非会員:
50,722円
(本体価格:46,111円)
会員:
48,176円
(本体価格:43,796円)
学生:
50,722円
(本体価格:46,111円)
49,800円 (Eメール案内登録価格:1名47,300円,2名49,800円,3名74,700円)
※昼食、資料付
※Eメール案内登録(無料)される方は、通常1名様49,800円から
★1名で申込の場合、47,300円
★2名同時申込の場合は、2名様で49,800円(2人目無料)
★3名同時申込の場合は、3名様で74,700円
※2・3名同時申込は同一法人内に限ります。
※2・3名様ご参加は2・3名様分の参加申込が必要です。
ご連絡なく2・3名様のご参加はできません。
最新の誘電エラストマの構造、パフォーマンス、応用先、その市場等の知識が得られ、またそれらを自社で開発したい企業への支援体制等も知ることが可能。
最近、電界等を利用して伸長し、または力や電気を発生するエレクトロアクティブポリマー(ソフトアクチュエータ)を世界中で研究・開発が激化している。これらのデバイスを用いることで、各種の巨大ビジネスチャンスが近々訪れるのは間違いない。
エレクトロアクティブポリマー(EAP)は、電界等を利用して伸長し、かつ力や電気を発生するソフトアクチュエータである。その中でも、誘電エラストマは、CES(米国コンシューマ・エレクトロニクス・ショウ)で、10数年前、金賞を受賞して以来、世界中で最有力視されている。既に米国では、各種の小型アクチュエータの販売を開始し、ゲーム機器や携帯電話等に使用されている。またヨーロッパでは、その標準化を急いでいる
。 CESの展示の60%は、自動車及びその関係のメーカーで、もはや自動車は家電と言われている現在、誘電エラストマは、電気自動車の駆動モータおよび車載用モータとしても俄然注目を浴びている。その理由の一つとして、誘電エラストマ・モータは、出力に対して非常に軽いため、かなりの省エネ効果が見込まれる。
誘電エラストマは、上記の車関係以外に、自由な形態を持たせたアクチュエータ、センサ、ロボット、介護機器、パワースーツ等の開発が行われている。また発電が可能で、既存のデバイスでは発電することが難しい、緩やかな運動エネルギーでも発電することができ、自然エネルギーをはじめ、人や動物・乗り物・建物などの動きから電気が得られることから、幅広い分野への応用が大いに期待され、2年後の実用化を目指している。
現在では、CNTや金属入りCNTが利用し易くなったため、0.1gの誘電エラストマデバイスで、2kgの重りを、5mm程持ち上げることが可能となり、上記で述べた高出力が要求される各種アプリケーションへの応用が実現できるレベルとなった。100,000Hzまでドライブ可能で、630%まで変形する!アクチュータ効率は、実測値で、81%、発電効率は、72%である。また駆動電圧は、0.6Vから数千Vであるが、流れる電流は、2,400Vで0.3μAとかなり小さい。
これらのデバイスは、近年、ガラスと同等の透明度になり、応用先が更に広がった。これに加え、実際に稼働可能なナノサイズ・ポンプも完成した。
本セミナーでは、誘電エラストマ素材、電極素材、温度特性、寿命、効率、デバイス、その構造や特性及び市場(車用のモータを含む)についても議論する。
誘電エラストマが実現する10年後の社会に必要な6つのキーワード:
・レアアースに依存しない社会
・CO2フリーのエネルギー社会
・身障者に優しい社会
・水と食料が完全に確保される社会
・医療自動化による医療格差の克服
・危険作業や介護用ロボット化社会
1. 人工筋肉型アクチュエータの現状
1.1 エレクトロアクティブポリマー(EAP)概論
1.2 イオンや磁気などを利用したエレクトロアクティブポリマーとその特徴
1.3 電気を利用するエレクトロアクティブポリマーとその特徴
1.4 誘電エラストマの開発の歴史
1.5 誘電エラストマトの比較
2. 日本および海外の研究開発動向
3. 誘電エラストマ・アクチュエータの進化と今後
3.1 アクチュエータの動作原理、求められる素材・特性と構造、製作法や
使用時のポイント
・特に誘電エラストマにCNTを用いた場合との比較!
・優れた柔軟性と高伝導性を有しかつ透明なCNT誘電エラストマの解説
・電極のアノマリー、温度特性、寿命、効率、ヒステリシス等の解説
3.2 誘電エラストマ・アクチュエータの各種デバイスの素材とその応用例
①ポンプ、モータ、スイッチなどへの応用
②スマートマテリアルなどへの応用(マイクロ工場への応用など)
③指向性を有したスピーカ、ソナー、ノイズリダクション・システムなど
への応用
④医療用デバイスへの応用
⑤高出力アクチュエータへの挑戦
⑥ロボット、介護機器、パワースーツ等への応用
⑦車への応用(特に電気自動車用)
・各種用途の詳しい解説および重さに対する出力、効率や発売時期等の解説
⑧地震から建物を守る誘電エラストマ
⑨宇宙への挑戦
⑩素材等の今後の改善点
4. 誘電エラストマのセンサへの応用
①原理・特徴及び求められる素材・特性と構造
②医療、スポーツ、ロボットや車載センサ等への応用
5. 高効率人工筋肉発電システムへの応用
5.1 発電システムの動作原理と今後
5.2 誘電エラストマ発電システムと求められる素材・特性と構造及び
その応用例
①小型発電システムとワイヤレスシステムなどへの応用
②ウエアラブル発電システム
③車載用発電機(特に電気自動車用)
・車は誘電エラストマ発電の利用の宝庫!
④波発電システムと水産業などへの応用
⑤マイクロ水力発電システムと一次産業への応用
⑥回転翼を持たない新しい風力発電への挑戦
⑦廃熱や太陽熱を利用した発電システムへの応用
⑧誘電エラストマ発電システムの今後の改善点及び将来
6. 誘電エラストマの駆動体験および今後の展開
①誘電エラストマの今後の展開
②誘電エラストマ・アクチュエータ、発電素子等のデモを実施
③誘電エラストマを今後自社で研究・開発をしたい企業・研究機関への支援
【質疑応答 名刺交換】
第2部 誘電エラストマ・アクチュエータ、発電素子等のデモを行います