再現可能な触感の幅が広がり、開発・実用化が進展している空中ハプティクス技術。
その開発・活用に向けて、知覚の特性や皮膚の情報処理から、同技術の基本原理、表現可能な触感、デバイスが満たすべき要件・開発の現状、応用展開、実用化の現状、課題、将来展望などを詳しく解説します。
1.はじめに
1.1 超音波による触覚提示の起源とこれまでの進展
1.2 音響放射圧を用いる触覚提示の原理的制約
1.3 最近の進展の概要
2.空中ハプティクスを活用するために知っておくべき触覚の特性
2.1 人間の皮膚の構造と基本特性
2.2 皮膚の情報処理:接触の情報はどのように知覚されているのか
2.3 体性感覚の基本特性
3.空中ハプティクスのデバイスとシステム
3.1 デバイスの基本要件
3.2 デバイス開発の現状
3.3 波面制御の時間的制約
3.4 音圧の飽和
4.計算アルゴリズム
4.1 計算アルゴリズムの概要
4.2 複数の方式の比較
4.3 現在の課題と今後の見込み
5.触感レンダリング
5.1 空中超音波によってどこまで触感が再現できるのか?
5.2 LateralModulation と AmplitudeModulation
5.3 触感再現の基本要素
5.4 触感レンダリングの実際
6.空中ハプティクスの応用
6.1 応用分野の概要
6.2 実用化の現状
6.3 将来の展望と課題
□質疑応答□