技術者/研究者のための技術の発想法と実現方法【演習付き】
~マンダラート、マインドマップ、ロジカルシンキングも解説~

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セミナー概要
略称
技術の発想法
セミナーNo.
190528
開催日時
2019年05月24日(金) 10:30~17:00
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
価格
非会員:  50,906円 (本体価格:46,278円)
会員:  48,125円 (本体価格:43,750円)
学生:  11,000円 (本体価格:10,000円)
価格関連備考
■ 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
 ・1名で申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。
■ 会員登録とは? ⇒ よくある質問
■ 学生価格は、教職員や研究員、企業に在籍されている学生には適用されません。
  また、当日学生証をご持参ください。
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
昼食・資料付き
講座の内容
趣旨
専門技術の多くのテーマに携わってきた技術者が、自ら発想し仕事に活かしてきた経験を基に、発想とそれを実用化まで進めるための方法を示す。まず、マンダラートやマインドマップといった多くの先人の発想法を概説し、ロジカルシンキングにも言及する。さらに独自の新しい方法を加えて提示する。開発・技術にとって実用的な泥臭い方法で多くのヒントを元にする発想法では、実例を多く挙げる。実習では、アイデアを絞り出す感覚をつかんでいただく。その発想から実現可能なものに絞り込んでとりまとめ、実現へと進む流れを示す。「テンポよく明快な(受講生評)」語り口で、発想法とその実現力を一生の宝として身に着けていただく。テキストは、分かりやすい文章の読み物で、引き続き復習と実習、そして実際の発想に役立つ考え方を勉強できる。
プログラム
第1章 発想から実現へ
1.発想が必要な技術活動
  1.1 発想は課題発見と課題解決
  1.2 発想の場
2.新しいアイデアを生む守破離の流れ
  2.1 守破離とは
  2.2 守破離のステージと発想
  2.3 段階を踏むことの重要性
3.課題発見・解決と発想
  3.1 課題解決力
  3.2 課題解決力の評価
  3.3 課題発見力の重要性
4.発想から実現への流れ
  4.1 発想すること
  4.2 考えを具体的にまとめてみる
  4.3 実施に導く
5.発想のための勉強法

第2章 発想の方法
1.発想の基本
  1.1 アイデア出現のメカニズム
  1.2 科学することは分解能を高めること
  1.3 分化する方法
  1.4 例としての片付けの手順
  1.5 具体的な片付け手順例
2.共通点と差異の見極め
3.発想法のいろいろ
  3.1 発散的方法と収束的方法
  3.2 自由連想法と強制連想法
  3.3 深掘発想法と網羅発想法
  3.4 論理展開による分類
  3.5 ロジカルシンキング
  3.6 MECE(ミース)
  3.7 So What / Why So
  3.8 原因究明ツリー(WHY)
  3.9 問題解決ツリー(HOW)
  3.10 要素分解ツリー(WHAT)
  3.11 ピラミッドストラクチャ
  3.12 NM法
4.ヤング法「アイデアの作り方」
5.マンダラート
  5.1 マンダラートの作成手順
  5.2 長所と短所
6.マインドマップ
  6.1 使用方法
  6.2 マインドマップの6つの条件
  6.3 長所と短所
7.オズボーンのリスト

第3章 発想の誘い方
1.量と単位を考えて発想する
  1.1 発酵を例にとった条件の拾い出し
  1.2 単位の汎用的な表現
  1.3 次元の指数は無限
  1.4 基本単位リストに基づく発想
  1.5 組立単位リストによる発想
  1.6 無次元数
  1.7 アインシュタインの式
2.接続語から発想する
3.ことわざから発想する
4.動詞から発想する
  4.1 動詞と発想の具体例
  4.2 発想に利用できるその他の動詞
5.オノマトペで発想する
  5.1 オノマトペの有用性とだいこんおろし
  5.2 商品開発への適用
6.定義文・解説文から発想する
7.シーズとニーズから発想する
  7.1 留意点
  7.2 シーズ型の視点
  7.3 ニーズ型検討の例

第4章 発想のための基礎固め
1.発想の基になる力
  1.1 技術の基本は専門力である
  1.2 「文(ふみ)を広げて・・・」書物には知恵がある(兼好法師)
  1.3 語彙力こそが教養である(齋藤孝)
  1.4 総合的な判断が加わって価値が生じる
2.発想するための姿勢
  2.1 ホメオスタシスと新規性
  2.2 感覚を研ぎ澄ます
  2.3 生活の中であれこれ工夫する
  2.4 アイデアが必要な時は何かをひねり出す
  2.5 対象の専門に関連する法則を確実に知る
  2.6 近い専門分野の法則・アイデアを知る
  2.7 まったく関係ない分野の法則・アイデアを知る
  2.8 技術以外でも充実させる
  2.9 ヒントや人に頼りすぎない
  2.10 諦めないか諦めるかのバランス
3.アイデアを出す環境づくり
  3.1 時間をひねり出す
  3.2 雰囲気を変える
  3.3 他のことに熱中する
  3.4 リラックスする
  3.5 睡眠を利用する
  3.6 静かな場所で一定の時間集中して考える
  3.7 邪魔が入らない環境を利用する
4.情報の収集と知識の獲得
  4.1 新聞
  4.2 新聞・ニュースのオンライン版
  4.3 学会・業界紙誌
  4.4 学会・業界などの講演
  4.5 展示会
  4.6 カタログ調査
  4.7 特許調査
  4.8 学術文献データベース
  4.9 ニセ科学の情報

第5章 アイデア創出の実行
1. 発想の下準備
  1.1 アイデアの目標を明確にする
  1.2 発想のハードルの高さを知る
2.キーワードの抜き出し
3.コストの考慮
  3.1 コストは変化する
  3.2 コストを無視して考える
  3.3 コストを考慮して検討する
  3.4 設備に関わるコストの超概算
4.アイデアの出しあい方
  4.1 ブレインストーミング
  4.2 ブレインライティング
  4.3 ディベート型検討
  4.4 人に聞いてもらう
5.思いつきへの対応
  5.1 すぐにメモをとる
  5.2 素早く記録する
  5.3 ときどき整理して思い起こす
6.発想の範囲を広げる工夫
  6.1 見方を変える
  6.2 ユーザーの対象を大きく広げる
  6.3 多くの異なるものに目を向ける
  6.4 着眼と発想
  6.5 余談には重要な示唆がある

第6章 アイデアのまとめ方
1.論理を追う
  1.1 推論のよりどころ
  1.2 帰納法と演繹(えんえき)法
  1.3 三段論法
  1.4 弁証法(正反合)
  1.5 仮定と実証の繰り返し
  1.6 予想と違ったらチャンス
  1.7 対偶から真偽を問う
2.KJ法で整理する
3.概念を図示する
  3.1 概念の図
  3.2 考えの階層化
4.文章にまとめる
  4.1 考え方を文章化する
  4.2 文書作成の手順
  4.3 抜けている項目の探し方
  4.4 参照元を明確に示す
  4.5 定義・解説する文
5.関係を解析する
  5.1 図にしてみる
  5.2 数式にする
  5.3 ツリーを作成する
  5.4 ものごとの重みを考慮する
  5.5 Microsoft Excelで関係を導く
  5.6 並べ替え
  5.7 重回帰分析
  5.8 ゴールシーク型の計算
  5.9 補外・補間の危なさ
6.アイデアを評価する
  6.1 評価の必要性
  6.2 関数による評価
  6.3 決疑論による判定
7.なんでも概算する
  7.1 重要なパラメータの確認
  7.2 桁を間違えると命取り
8.アイデアを実施に移す
  8.1 自分の知識やアイデアを活かす能力
  8.2 プロジェクトエンジニアのコンピテンシー例
  8.3 実施手順の例 whitbekの設計手法
  8.4 ものごとを進めるPDCAサイクル
  8.5 検討を進めるPPDAC

第7章 実務における対応
1.アイデアから知的財産へ
  1.1 特許情報の価値
  1.2 発明の主要な要件
  1.3 アイデアの権利主張
  1.4 特許のアイデア提出書
  1.5 特許共同申請契約書
  1.6 新規事業提案書
  1.7 公的補助金申請書
2.トラブル防止のための対応
  2.1 故障の認識
  2.2 保全の考え方
  2.3 トラブル防止対策の心構え
3.新しい技術を追求すること
  3.1 新しい技術の行使
  3.2 古いもののよさを再考する
  3.3 疑問を感じたら引き返す
4.人とともに仕事をする意識
  4.1 協力で進化し生き延びた人類※
  4.2 アライアンスの増加
  4.3 進む「協働」の体制
  4.4 協働する上での留意点
5.技術者の心の持ち方
  5.1 疑う姿勢と他人への態度
  5.2 落ち込みと気持ちの切り替え

第8章 発想に役立つ考え方
1.ものごとを進める方法
  1.1 試行回数の絞り込み
  1.2 できないことはできない
  1.3 誤差は大将をやっつけてこそ減少する
  1.4 どこまで混ぜれば完全混合か
  1.5 代用特性
  1.6 許容差
2.汎用的な概念
  2.1 無次元数
  2.2 レイノルズ数
  2.3 比表面積
  2.4 形状の表現
3.技術者に有用な種々の概念
  3.1 フルイの違い(縦振動と横振動)
  3.2 平面伸長流動
  3.3 その他の重要なテーマ
付録資料
1)マンダラート例 充実して生きるために
2)オズボーン・小波のチェックリスト
3)SI単位の次元と記号
4)連想に利用することわざ
5)採用された開発テーマの公的資金申請書(要約)例
6)意外に役立つこぼれ話集
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