非会員:
51,700円
(本体価格:47,000円)
会員:
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学生:
51,700円
(本体価格:47,000円)
お1人様受講の場合 50,760円(47,000円+税)/ 1名
1口でお申込の場合 61,560円(57,000円+税)/ 1口(3名まで受講可能)
近年,自動車システムにおいて,走行性や操作性などの運転性能のみならず,運転者の安全性や快適性,そして,二酸化炭素や窒素酸化物排出量などの環境性能など,ユーザニーズや社会的要求にあわせて自動車システム全体の高機能化や高性能化,高信頼性化が加速しています.また,これら高機能化や高性能化,高信頼性化は,自動車システムのエレクトロニクス化によって支えられています.
自動車システムのエレクトロニクス化において,自動車内や周辺に利用される電子回路や各装置間の通信やセンシングなど,電気・磁気信号の入出力部の信頼性は,特に,自動車システム全体の信頼性に関わる重要な部分です.
本セミナーでは,自動車システムにおける電気・磁気に関わる入出力インターフェースを「電磁界インターフェース」と呼び,これに着目し,Ultra-Wideband (UWB)アンテナ,ミリ波アンテナに代表されるアンテナ技術や,電気自動車への非接触充電を可能とするワイヤレス電力伝送技術,自動車内における人体を介した通信ネットワークの構築が可能な人体通信技術などについて,基本技術から特性改善や電磁環境両立性(EMC)などを含めた設計技術・実装技術などの実践テクニックまで,電磁界インターフェースの設計や研究開発に携わった経験をもとに解説します.
1 エレクトロニクス化が進む自動車システム
~自動車システムにおける電気・磁気信号インターフェース
2 自動車システムにおけるアンテナ技術
2.1 自動車システムにおけるアンテナの用途
*衝突防止用前方監視レーダ
*車内ワイヤレスネットワーク
*次世代Controller Area Network(CAN)
2.2 アンテナ技術の基礎
*電磁放射発生のメカニズム
*アンテナの種類・分類
*アンテナ評価パラメータ
*生体安全性,SARなど
2.3 車載用アンテナ設計技術
*アンテナに求められる特性
*アンテナのマルチバンド化,広帯域化
*フレキシブルアンテナの実現
*車体金属フレームのアンテナ特性への影響と特性改善
*人体・運転者のアンテナ特性への影響と特性改善
*アンテナ指向性制御
3 自動車システムにおけるワイヤレス電力伝送技術
3.1 自動車システムにおけるワイヤレス電力伝送の用途
*自動車へのワイヤレス給電・充電
*自動車内におけるワイヤレス給電・充電
3.2 ワイヤレス電力伝送技術の基礎
*ワイヤレス電力伝送のメカニズム
*電磁誘導方式,電磁界共振結合方式,共鳴方式,電波方式
*漏れ磁束補償による力率改善
*インピーダンス整合技術
3.3 ワイヤレス電力伝送システム設計技術
*設計フロー,コイル・アンテナの設計
*シミュレーション技術の活用
*ヘリカルアンテナ,スパイラルアンテナによるワイヤレス電力伝送
*コイル・アンテナの構造に対する伝送特性の違い
*コイル・アンテナからの放射ノイズの低減・EMC対策
*アレー化による伝送距離の拡長方法と特性改善
*楕円形コイルを用いたワイヤレス電力伝送
3.4 ワイヤレス電力伝送技術の標準化・法制度化動向
4 自動車システムにおける車内ワイヤレスネットワークと人体通信技術
4.1 自動車システムにおける生体情報モニタリングと運転支援技術
4.2 人体通信技術-人体を電気信号伝送媒体とする通信技術
*人体の電気特性,周波数特性
*人体周囲につくられる電磁界の様子
4.3 自動車内における人体通信による情報伝送
*自動車システムにおける人体通信の活用
*生体から取得した情報のハンドル(ステアリングホイール)やペダルへの伝送
4.4 ボディエリア通信および人体通信システム設計技術
*ボディエリア通信および人体通信用電極・アンテナ設計
*ボディエリア通信および人体通信における通信の大容量化,高速化
*人体通信によるマルチメディア・映像・音声情報伝送システム
4.5 ボディエリア通信および人体通信技術の標準化・法制度化状況
5 車載用カーエレクトロニクス技術最新動向など
~自動車システム用電磁界インターフェースの最新動向 など