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高齢化社会に伴って増加する変形性関節症の画像評価法は、現在発展途上であるが、その現状について紹介する 【習得できる知識】 〇変形性関節症の病態 〇変形性関節症に対する画像評価の現状 〇診断法の開発について1 変形性関節症の病態
「変形性膝関節症」は、加齢によって生じる病気で、男性よりも閉経後の女性に多く見られます。膝の内側関節が変形して擦り減り、数年かかって少しずつO脚となり、膝の内側に痛みが生じます。 進行すると軟骨を支えている骨も削れて歩きにくくなります。健康寿命を延ばすためには今後は膝の再生術が重要となってきます。 iPS細胞の応用が軟骨再生の分野でも始まっています。また培養軟骨移植や滑膜幹細胞移植などの臨床研究も進んできました。このような膝再生技術を確かなものにするための土台を作るのが膝骨切り術であす。 将来は膝関節の軟骨再生、半月板再生や靭帯再建などと組み合わせることによりさらに機能的な真の意味での膝関節の再生が可能となると考えられます。 【習得できる知識】 変形性膝関節症に対する現在の膝関節治療の現状成績、そして未来の膝関節再生に向けての展望
1)変形性膝関節症の原因
・1次性、2次性
・膝骨壊死
・鑑別すべき疾患
・診断法
2)変形性膝関節症の病態
・装具による治療
・NSAIDS
・オピオイド製剤
・ヒアルロン酸
・サプリメント
3)人工膝関節置換術
4)膝関節を温存する膝周囲骨切り術
5)膝関節の軟骨再生の現状
6)真の膝関節再生治療に向けての展望