ライセンスフィーの相場観や主要経済条件以外の隠れた経済条件とは?
集積性評価で最近重要視されている評価項目とは?
見逃しがちな経済条件、数字に表しにくい経済条件は?

医薬品ライセンス基礎講座≪2日間講座≫【LIVE配信】
~候補化合物・技術の選定と評価/収益性評価とライセンスフィー/契約書/創薬モダリティのライセンス~

※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。

セミナー概要
略称
医薬ライセンス【WEBセミナー】
セミナーNo.
開催日時
2025年12月10日(水) 10:00~16:00
2025年12月11日(木) 10:00~16:00
主催
(株)R&D支援センター
問い合わせ
Tel:03-5857-4811 E-mail:info@rdsc.co.jp 問い合わせフォーム
講師
特定非営利活動法人メディッセ 理事 医学博士 志甫 理 氏

【ご専門】
 医薬化合物評価、医薬ライセンス、バイオテクノロジー
【ご経歴】
 武田薬品工業(株)で主に免疫学とバイオテクノロジーによる創薬研究を主管、この間合計7年間、英国オックスフォード大学、大阪大学医学部、京都大学医学部、国立遺伝学研究所等の国内外の研究機関に遊学し、免疫学や胚幹細胞を利用した創薬研究に携わる。また欧州製薬企業との医薬ライセンスを主管し、ライセンス化合物評価や製品戦略を実践。
退職後、ドラッグラグの解消を目的とする創薬ベンチャー企業を設立、また国内外の創薬ベンチャー企業の経営に参画して医薬ライセンス戦略を立案し推進。現在、製薬企業の知人の協力を得て医薬ライセンスの動向について情報収集に努め、医薬ライセンスアドバイザーとして活動。また臨床専門医による地域医療向上のための啓発活動にも参加している。
価格
非会員:  70,400円 (本体価格:64,000円)
会員:  66,000円 (本体価格:60,000円)
学生:  70,400円 (本体価格:64,000円)
価格関連備考
会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で70,400円(税込)から
 ★1名で申込の場合、66,000円(税込)へ割引になります。
 ★2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計70,400円(2人目無料)です。
■ 会員登録とは? ⇒ よくある質問
定員
30名 ※現在、お申込み可能です。満席になり次第、募集を終了させていただきます。
備考
資料付【PDFにて配布いたします】

【Zoomを使ったWEB配信セミナー受講の手順】
1)Zoomを使用されたことがない方は、こちらからミーティング用Zoomクライアントを
  ダウンロードしてください。ダウンロードできない方はブラウザ版でも受講可能です。
2)セミナー前日までに必ず動作確認をお願いします。Zoom WEBセミナーのはじめかたに
  ついてはこちらをご覧ください。
3)開催日直前にWEBセミナーへの招待メールをお送りいたします。当日のセミナー開始
  10分前までに招待メールに記載されている視聴用URLよりWEB配信セミナーにご参加
  ください。

・セミナー資料は開催前日までにお送りいたします。
 無断転載、二次利用や講義の録音、録画などの行為を固く禁じます。
講座の内容
趣旨
 本セミナーは配属されてまだ日の浅い医薬ライセンス担当者や医薬ライセンス関連業務担当者を対象として医薬ライセンス業務に関するオリエンテーションを提供することを目的としています。また比較的ベテランのライセンス担当者の方々には、日頃見聞きしている医薬ライセンスの常識を少し深堀して考察することで、医薬ライセンスへの理解を深めてもらうことを期待しています。
 そこで本セミナーではまず医薬ライセンスの業務全般について概説します。一般的にライセンス業務は提携先の選定とライセンス条件を決めるためのネゴシエーションだと思われがちですが、日常業務としては開発化合物や創薬基盤技術の評価、関連部門の協力を得るための調整に多くの時間が割かれています。そこでここでは開発化合物や創薬基盤技術の評価とそのデューデリジェンスやライセンス契約書などについて概説します。
 特に収益性評価については歴史的な背景と原則的な評価手法について概説します。ライセンスフィーは不確定要因が多いことやライセンサーとライセンシー双方のその時々の社内事情によって大きく変動するために相場観を見定めることは大変難しいと思います。そこでここではまず双方の収益をイーブンにするように工夫されてきた原則的なライセンスフィーの設定方法について説明します。その上で収益性評価に基づいてライセンスフィーの上限と下限が自ずと決まることやライセンス交渉戦略の要であるフォールバックポジション設定の考え方について考察します。よく質問を受ける“ライセンスフィーの適正な相場観”の参考になれば幸いです。
 最後に最近盛んになっている創薬モダリティのオープンイノベーションを取り上げます。創薬モダリティの医療への実用化が進み、創薬モダリティの基盤技術や開発初期化合物の収益性評価に必要なデータが入手できるようになった結果、創薬モダリティのライセンスが盛んになってきました。これに伴って医薬ライセンスも大きく様変わりしてきたように思います。創薬モダリティの研究・開発・販売に必要な技術がこれまで医薬品の研究・開発・販売で培ってきたものとは全く異なるために、製薬企業にとって大きな先行投資が必要になり、また大資本を有する関連他産業からの参入が容易になりました。また創薬に対する立場が異なる公的研究機関との提携が増加し、製薬企業には積極的に立場の違いを容認して支援することが求められています。そのために製薬企業はプロジェクト毎に収益性評価を行う製品戦略では対応できなくなり、中長期事業戦略で創薬モダリティのライセンスを扱うようになってきました。そこでここでは具体的な事例も参照しながら創薬モダリティのライセンスの課題やその解決方法について考察したいと思います。
プログラム

【1】医薬ライセンス業務の概要
 1.医薬ライセンスの特殊性
  1.1 医薬品の承認認可制度
  1.2 他産業のライセンスとの違い
  1.3 再認識されているパテントプール
  1.4 製薬企業の収益構造の変化
   1)医薬品産業保護育成政策の終焉 
   2)創薬モダリティへの対応
 2.医薬ライセンス担当部門の業務
  2.1 ライセンス戦略の立案
  2.2 開発化合物や創薬基盤技術の選定と評価
   1)ポートフォリオ分析とTarget Product Profile 
   2)候補開発化合物や創薬基盤技術の探索
   3)秘密保持契約と非公開資料による評価
   4)ラインセンス可否の判断
   5)プロジェクト価値の重要性
  2.3 ライセンス条件交渉
  2.4 契約締結とその後の留意点

【2】デューデリジェンスについて
 1.デューデリジェンスとは
 2.デューデリジェンス実施手順
 3.一般的な査察項目
 4.信頼関係の構築
 5.デューデリジェンスの留意点
  5.1 実施時期
  5.2 開示が難しい項目のデューデリジェンス
 6.実施後の共同責任について
 7.専門部門担当者の責任の範囲と専門部門担当者育成の必要性 

【3】収益性評価とライセンスフィー
 1.収益性評価
  1.1 リスク調整現在価値評価法と簡易収益性評価
  1.2 最近重要視されている評価項目
  1.3 Win-Win条件
   1)簡易収益性評価における50:50はWin-Win条件か?
   2)リスクシェアとプロフィットシェアの考え方
   3)収益性評価の課題
  1.4 バスター化による収益配分の不均衡化とその調整方法
 2.基本的なマイルストンの考え方
  2.1 契約一時金
  2.2 開発マイルストン
  2.3 コマーシャルマイルストン
 3.基本的なランニングロイヤルティの考え方
  3.1 対象
  3.2 支払い期間
  3.3 設定方法
  3.4 変動ロイヤルティ
  3.5 監査の留意点
 4.実際的なライセンスフィー -相場観-
  4.1 製薬企業間で異なる主な要因
   1)フランチャイズ
   2)開発戦略
   3)販売戦略
  4.2 必然的に決まるライセンスフィーの上限と下限
  4.3 交渉戦略上の下限 -フォールバックポジション-

【4】契約書
 1.契約書の内容
 2.経済条件
  2.1 主要経済条件
  2.2 見逃しがちな経済条件
  2.3 数字に表しにくい経済条件
 3.独占禁止法による制限
 4.独自に契約書を書き下ろすことの重要性

【5】創薬モダリティのライセンス
 1.創薬モダリティで予想される医療革命
 2.オープンイノベーション
  2.1 オープンイノベーションの枠組み
  2.2 活発化している医薬品産業への新規参入
  2.3 公的研究機関と製薬企業の創薬研究に対する立場の違い
  2.4 製品戦略の限界
  2.5 事業戦略によるライセンス
  2.6 創薬モダリティのライセンス事例と考察

            【質疑応答】
 

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